【イベント主催レポート】マイクロソフト担当者に聞く、Teams最大活用<テレワーク応援#1>

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こんにちは!TECH Street編集部です。

今回は、我らがMitzさんが主催を務めるRPA Community さんとの共催イベントマイクロソフト担当者に聞く、Teams最大活用<テレワーク応援#1> のイベントレポートをお届けします♪

今回のイベント概要

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日本マイクロソフト株式会社春日井氏(右)、株式会社ソントレーゾの中村亮太氏

今回は、テレワーク応援企画第一弾ということで、Microsoft Teams・Power Platformの活用について深堀り!

コロナ禍でテレワーク・リモートワークが進む今だからこそ聞きたい、Teamsの基本機能や強み、カスタマイズ方法を日本マイクロソフト株式会社の春日井さんから、株式会社ソントレーゾの中村亮太(りなたむ)さんからは『テレワーク用のPC運用にPower Platformを活用しよう』というテーマでお話いただきました! 

当日のセミナー・ライトニングトーク内容だけでなく、登壇資料やイベントの満足度・感想コメント、グラレコでイベントをまとめていただいた内容もシェアいたしますのでぜひ最後までご覧ください◎

 

マイクロソフト担当者に聞く、Teams最大活用

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Teamsの3つの特徴について

・チャット、通話、web会議、ファイル共有など、在宅勤務やテレワークで必要な機能がすべてひとつのツールに備わっている
 →目的別にサービスを使い分ける必要がない!

・Teamsというツールの上にアプリケーションをインストールすることが可能で、カスタマイズや機能拡張ができる
 →例えば...アンケートの取得やチャットによる議論の継続、あるいは会議不参加者にも内容を共有できるなど、1つのツールの中で連続的なコミュニケーションをとることができる

・Microsoft 365のハブとして機能する
 →ExcelやWord、PowerPoint、Outlook、OneDriveといったサービスと連携。チャットをしていて埒が明かないとなったら電話ボタンを押せば、グループ電話が可能。テレビ会議ボタンを押せばすぐにテレビ会議ができる

 

Teamsにおける機能と活用方法について

ここでは、機能の説明だけでなく、実際に7月からTeamsに加わった新機能「Togetherモード機能」を参加者の皆さんと体験もさせていただきました♪

web会議・通話について

web会議もすぐに設定可能。300人が声を出そうとすればインタラクティブに発言することができ、双方向に会議ができる。

また、双方向ではなく、一方的になにかを発信する際に使えるユニークな機能として「ライブイベント」を紹介。例えばミュージシャンのライブであったり、会社の朝礼で発言する時に活用できるとのこと◎

その他にもこんな機能が!

・IP電話として利用できる
・「UniTalk(ユニトーク)」機能の搭載
 →外線電話がかけられるようになった!
・ボイスメールの自動テキスト化
・自動翻訳/英訳機能の搭載

Togetherモード機能について

続いてグリット表示ではなく、全員の顔が見られる状態にし、リアルを模した「Togetherモード」を実演。このスタイルであれば、オンラインミーティングも比較的集中ができるとのこと。

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Togetherモードを初体験!

 

今後搭載される機能

・現在ではアメリカでのみしか使えない会議中に字幕を表示する「ライブキャプション」機能
・絵文字で感情を伝える「ライブリアクション」機能
・会議終了後にクラウドで字幕データに変換して共有する機能人の声の周波数以外をカットするノイズリダクション機能
・相手のコメントに対する答えの候補をAIがサジェスションし、それを選んで返信するような機能

 

対応デバイスについて

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Teamsが使えるデバイスは、パソコンはもちろんのことスマートフォン、iPhone、アンドロイド。さらに専用の電話機も。「MicrosoftのSurface Hubという大型ディスプレイはもちろん、Teamsルームシステムという会議システムやインタラクティブディスプレイといった会議室に設置して使うデバイスの対応も進めているとのこと。

さらに他にも対応機種を増やしていており、世の中に存在するクライアントのデバイスはほとんどTeamsが操作できると思ってOK!

 

実際にTeamsを使ったコミュニケーションデモ

リモートで離れている参加者がTeamsを使ってコミュニケーションを取ることができる様子を実際に見せていただきました。

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キリンのリモート工場見学

こちらは子ども向けにTeamsを使ってリモート工場見学を開催した事例。その他にも決算説明会をTeamsのライブ中継機能を活用した例や、ある小学校では、卒業式に参加出来なかった保護者に対してライブ中継で行った例を紹介していただきました♪

 

Power Platformとカスタマイズについて

 

Power Platformについて

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Power Platformとは下記3つの機能の総称
・「Power Apps」
・「Power Automate」
・「Power BI」

「Power Apps」

コードを書かなくてもビジネスアプリケーションを作ることができる機能。アプリ内で使うAPI群の機能が網羅されており、これらをドラッグ&ドロップをすることによって簡単にアプリケーションを作ることができる。

「Power Automate」

プロセスの自動化、いわゆるRPAを行うサービス。例えば、営業の案件のレポートを毎週わざわざユーザーが取りに行くのではなく、まとまったレポートをメールで毎週受け取るといったような自動ワークフローを組み込み、自分のシステムの中に追加。あるいはSalesforceの商談について、電子署名のサービスで取引の承認をスタートするまでの一連のフローが自動化できるというものです。MSが用意するテンプレートの活用はもちろん、一から自分で作ることも可能に。

「Power BI」

BIという名前の通り、データの視覚化と分析を行う機能。

 

Power Platformに追加された最新機能について

「Power Platform」に「Power Virtual Agent」という機能が追加されることになるとのこと!「Power Virtual Agent」は、Botを作ることができるサービスで、先に説明した「Power Virtual Agent」のアプリケーションと「Power Virtual Agent」で作ったBotを組み込むことができるようになることで、さらにTeamsをプラットフォームとして活用できるようになります。

 

 Teamsアプリについて

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Teamsアプリは下記4つ
①タブアプリ
②メッセージを拡張するアプリケーション
③何かのサービスと繋げるコネクタ系のアプリケーション
④Botアプリ

Microsoftのファーストパーティだけでなく、開発ベンダーやデベロッパーもTeams向けにアプリを開発することも可能となっており、特別に開発言語を覚える必要もなく、ブラウザでwebサービスを動かしている発想と同じとのこと◎

 

参加者からの質問

〈Q1〉タブの容量がどれくらいでしょうか
〈A〉Teamsで使えるクラウドストレージの容量はURLをクリックしていただければご覧になれます。タブの容量についてはとくに制限はありません

〈Q2〉複数のアカウントを持っている場合、どうすればいいでしょうか
〈A〉それぞれにサインイン・サインアウトをする必要はありません。アカウントを切り替えれば入っているテナントの切り替えができるようになっています

 

登壇資料

 

ライトニングトーク

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続いて、株式会社ソントレーゾのCTO ・中村氏が登場。「Power Platform」の具体的活用事例を紹介していただきました。

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テレワークにあたり、VDIをつくってもどこからでも接続できるわけにもいかない、作業環境の用意と勤務時間の監査など、いくつかの問題があるなかで...「Power Platform」によってAzureのマシン制御ができれば良いのでは?という発想になったというりなたむさん。

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こちらが実際の構成図で、こんなことができる!

・一般ユーザーはスマートフォンなどから位置情報が連携できるので、Power Appsを呼び出して起動や停止、マシンを実際に作ることはユーザーに依頼。削除が必要なときは削除可能。

・Power Automateから実際にAzureのVMを作成するにはAzure Automationを使用。そこでコマンド実行することでVMを作成し、起動・停止もできる。

・起動ログもコモンデータサービスというデータサービス上で更新。起動や停止などの実行結果をTeamsで連携して、実際に繋ぐときはVPNからデスクトップでログインということが一気通貫できる。

・Power Appsは位置情報を連携できるので、特定の位置にいるときにしか操作ボタンを活性化しないような設定にも可能。起動と停止を勤務開始と勤務終了として記録すれば、勤怠管理もできる。

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一般ユーザーが仮想マシンを追加する手順をデモで紹介。

生成された仮想マシン名とIPアドレス、ユーザー名、パスワードを使ってリモートデスクトップでログインすると、Windows10が立ち上がり、初回起動のアセプトをすれば実際にマシンとして使えて、これらがユーザーの操作だけで完了!

また、マシン制限や仕組みについては、
・仮想マシンの作成はPower AppsからユーザーのIDとパスワードを連携して、VMを作成
・ユーザーの紐づけはタグを使って連携
・仮想マシンの起動と定義と削除は、ユーザーのパラメータを引っ張ってコマンドを実行
・Power Automate側のフローは入力するだけで非常に簡単に作ることができる

→画面上の操作だけで上手くまわるので、エンジニアではない方でも簡単に作ることができる◎

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「Power Platform」は、アプリ開発サービス「Power Apps」と「Power Automate」のプロセスオートメーション機能、さらに業務データ分析を行える「Power BI」とBotが作成できる「Power Virtual Agent」を搭載。

各サービスの連携はすべてコネクタが用意されている簡単な画面操作にて可能で、専用のデータベースも用意。Power Platformを全体活用することで最大のDXが生まれる!

 

まとめ

当日の発表内容は以上となります。毎日Teamsを使っているけれど「こんな機能知らなかった!」「この新機能が待ち遠しい!」の連続でした◎

ここからは、グラレコや参加者のコメントを共有します。

グラレコ

RPACommunityイラレコ支部のヤマダマナミさんとくみっきーさんにこんな素敵なグラレコも作っていただいたのでご紹介!

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ヤマダマナミ(@yamada_graphic)さんによるグラレコ

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くみっきーさん(@kumicky_jasmine)によるグラレコ

 

参加者満足度・コメント

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テレワークに移行し、オンラインでのコミュニケーションなども増えたものの、まだまだTeamsをうまく活用できていない...という参加者の方々からはこんなコメントをいただきました♪

・想像の100倍くらい機能があり、Teamsのイメージが変わった!
・奥が深い
・Teamsの最新機能から具体的なPower Automateフローまで、情報盛りだくさんでありがたいです

最後に、参加者のみなさま、登壇いただいた春日井さん、りなたむさん、Mitzさんありがとうございました!テレワーク応援イベント第2弾も企画中ですので、情報解禁次第またお知らせいたします♪