こんにちは!TECH Street編集部です。
今回は、2020年6月30日に開催されたTECH Street主催
【オンライン開催】 ~NewNomalにおける新たなTechビジネスのヒントを考える~のイベントレポートをお届けしていきます!
今回のイベントのポイント
①オンラインでの<初>参加型イベント
TECH Streetとして初のオンライン参加型イベントとして少人数でのワークショップを実施しました!
オンラインホワイトボードツールなども駆使して実施しましたよ◎
②狭義のKJ法を参考にしたワークショップ
今回は3時間弱のオンラインワークショップのために、
狭義のKJ法を参考にワーク工程をカスタマイズして実施しました。(通常数日かけて行うことが多いです。)
そして今回の実施にあたって、実際にKJ法を用いた課題解決・アイデア創出を行っている橋本氏と杉田氏にサポートをしていただきながら進行しました(橋本さん、杉田さん、本当にありがとうございます!)
※「KJ法」は、川喜田研究所の登録商標です
今回カスタマイズしたワークショップの流れ
〈STEP1〉KJ法の理解
↓
〈STEP2〉課題抽出
↓
〈STEP3〉課題のグループ化
↓
〈STEP4〉解決策の模索
本来はグループ化した課題やアイディアを図解化や文章化するところまで進めるのですが、今回はビジネスアイディアのヒントを考える会ということで課題に対する解決策のアイディア出しまで進めることにしました◎
〈STEP1〉狭義のKJ法について理解を深める
▶▶狭義のKJ法ってどんな手法?まずは、今回使う狭義のKJ法について学ぼう
上記図にもある全フローを行なう「広義のKJ法」もありますが、今回のイベントでは、「狭義のKJ法」を行いました!
※「KJ法」は、川喜田研究所の登録商標です
狭義のKJ法とは、『収集した情報や発散したアイデアを構造的にまとめる手法』で、手順を踏んで情報の関係性を見える化し、解決策・アイデアの創出を行なうもの。
収束的帰納法の代表手法で、具体的にはアイデアをラベル化→ラベル同士の関係性を図解化→文章化という流れで新たなアイデアを創出する発想法とのこと。狭義のKJ法について理解を深めたところでSTEP2に進みます!
〈STEP2〉課題抽出編
▶▶愚痴・不満を書いてみるのも大事な手法!日頃抱えている不都合を書き出してラベル化する
事前に参加者の皆さんに<プロジェクトを進める上で感じている不都合や壁>を考えてきていただきました。それをオンラインホワイトボードツールでひたすら「ラベル化」していきます!
最初はまっさらだった付箋が、、
合計89枚集まりました!
皆さん短時間かつ慣れないオンラインでの進行にも関わらず、たくさんのラベルを出していただきました。
〈STEP3〉課題のグループ化
▶▶似ているラベルを集めて小グループを作ろう
STEP2は先程作ったラベルを全部眺めてから、似ている者同士を集める作業。
グループ化のポイント
・1人で進めずに周りと協力して進めること
・分類について意見があればしっかり伝えること
その他ファシリテーターからこんなアドバイスも!
「かなり集中して頭を使う作業なので、糖分を補給してください!」
「座ってではなくスタンディングで行なうとおすすめです!」
さらに、ワーク中も
「この内容に似ているもの見つけたら教えて下さい〜」
「これってどこに分類したらいいと思いますか」
という言葉が飛び交いました◎
そしてバラバラだったラベルが、グループ化されて塊になってきました!
〈before〉
〈after〉
〈STEP3.5〉集めた小グループにラベルをつけて分類する
ある程度塊になったものにラベル(下画像内黄色部分)をつけて更に可視化します。
ラベルをつける際のポイントは、体言止めにしないこと。体言止めにしてしまうと、思考停止してしまうので意識してやるべしというアドバイスをいただき、塊をさらに可視化します。
(例)ラベル付けの例
(NG)コミュニケーションの問題
(OK)コミュニケーションの方法が用途や目的、参加するメンバーの環境によって自由に選べない
ラベルを中心にさらに親しいものをあつめたところ、ピンク色で囲った大きく3つに分類できました!
このように、視点を合わせると解決策を考えるときにより具体的な解決策を出せる!とのことでいよいよ最終ステップに進みます◎
〈STEP4〉解決策の模索編
▶▶集めた小グループを解決するとどんな人が助かる?実際に解決策を模索してみよう
STEP4では、グループ化した塊に対して、解決ツール・こんな仕組みがあったらいいなをそれぞれ書き出してみました。(根本的解決にならなくても、環境的解決になるものでもOK!)
最終的に出たアイデアを一部共有!
最終決済に関する不都合に対して、
・社内稟議を通すための口説き文句生成ツール(上長タイプ別)
・オンライン会議中に自分が知らない用語が出てきたら自動的にディスプレイに解説してくれるサービスetc
それぞれ深堀して語りたくなるアイデアがいくつも出てきましたが、レポートでは一部抜粋しています。
最後は解決策を参加者全員でシェアしてワークショップは終了いたしました。
ここで、ワーク中にいただいた質問を紹介いたします◎
参加者からのご質問
(Q1) KJ法は1人でもできますか?
▶▶慣れてくると1人でもできます!オフラインでやる際は模造紙で行なうのがおすすめです。
ただ、1人よりも複数人いたほうが煮詰まらないのと、自分のアイデアだけでなく、違う発想と違う発想を組み合わせることによって新たなアイデアも生まれるので、複数人で行なうのがおすすめです。
(Q2)研修等で何度かKJ法を体験したのですが、毎回ラベル化して終わってしまいます。KJ法のコツってありますか?
▶▶形骸化して終わってしまう原因は、「具体性」にあると思います。つまり自分ゴト化できないと形骸化してしまう傾向に。
「新規事業を立ち上げる!」など目的が明確にあるとうまくいく手法ですが、研修等でなんとなくやりましょう、という状態だとポストイットを貼って終わってしまうのだと思います。
まとめ
今回は、様々な職種の方々で集まり、
最終的には課題抽出→課題の分別→解決策まで参加者全員で考えることができました◎
イベントの最後には参加者全員で写真撮影もしましたよ!
今回は、オンライン初の参加型イベントでしたが、「新たな繋がりに有難うございました」「はじめてのKJ法勉強になりました♪有意義でした」というコメントを頂きました!
一方で、やはりワークをするにはイベント開始の時間が遅い...という声もいただいたので、次回以降は参加者の方がイベントやセミナーに参加しやすい時間帯で開催をしていこうと思います!
最後に、お仕事終わりでお疲れの時間から集中力が必要なワークにも関わらず、参加者の皆さま・ファシリテーター橋本さん・杉田さん、司会のMitzさん、本当にお疲れさまでした!そしてありがとうございました。
以上で今回のイベントレポートは以上となります♪今後のイベントもお楽しみに。