慶應義塾大学が取り組む未来のAI・IT人材育成「AI・高度プログラミングコンソーシアム」とは

※掲載内容は、2019年4月時点の情報です

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社会問題でもあるAI・IT人材の不足

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あらゆるモノがネットと繋がるIoT、モノのデジタル化、そして人工知能(AI)技術の革新などが進む昨今、多くの分野でAI・IT人材のニーズは高まっている。しかし、経済産業省の調査によると、2020年には先端IT人材が約4.8万人不足する(出典:IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果)とされており、日本のAI・IT人材の不足は大きな社会課題ともなっている。

この課題に対して、慶應義塾大学が「AI・高度プログラミングコンソーシアム」を新設し、様々な企業も参画を始めた。

「AI・高度プログラミングコンソーシアム」とは

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慶應義塾大学では、AI・プログラミング活動(以下、AI活動)に興味を有する学生およびこれからAI技術を取得したい学生全員に門戸を開いた「AI・高度プログラミングコンソーシアム」(代表:理工学部教授 伊藤 公平)を設置。7学部の1・2年生が学ぶ日吉キャンパスと、理工学部の矢上キャンパスのそれぞれに、AI・高度プログラミングルームとAIサーバー室を設置し、1)学生に対する高度計算機資源の提供、2)レベル別AI・プログラミング講習会の実施、3)各種AI・プログラミングコンテストの開催、4)個別AI・プログラム利用相談会等を行う。

 本団体の最大の特徴は、講師・相談員やコンテストの企画・運営をAI上級者の学生が担う点。そこでの議論に大学教職員と会員企業メンバーが加わり環境や方向性を整えることから、学生の学生による学生のためのAI活動を奨励し、これからの学界・産業界を担うAI・IT人財育成の新しい方向性を形作っていく。

会員企業とは

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参画している企業(会員企業)の役割は、本コンソーシアムの「機械学習講座」や「データサイエンスの実践講座」などさまざまなプログラムに対して、実践的なAI活用経験を持つ企業の視点から学生へアドバイスを行うこと。また、技術習得に必要なシステム環境の整備支援などにより、学生たちのAI・ITビジネス人財としての成長を促す役割も担っていく。会員企業主催によるビジネスアイデアソンやハッカソンなどのAIコンテストも実施し、学生の学習結果を披露する機会も提供される予定だ。