米IBMのイベント「think 2019」で世界各国の豪華ゲストが登壇、ブロックチェーン技術のHR活用事例について講演

※掲載内容は、2019年2月時点の情報です

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think 2019とは

「think 2019」は、米IBMが主催するカンファレンスイベント。主に以下3つのプログラムから構成されており、4日間で1,200を超えるセッションが行われました。
詳細はこちら:https://www.ibm.com/events/think/

「Featured Session」:IBMのジニー・ロメッティCEOや世界各国からの豪華ゲストが登壇し、AI・クラウド・データ・セキュリティーなど最新のソリューションや新サービスの発表を行います。
「Core Curriculum」:業種別のさまざまなソリューションやテクノロジーにフォーカスしたセッションなどを行います。
「Labs Program」:ハンズオンやIBMの技術認定サービスを提供します。 

イベントの様子

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イベント全体の様子はこのような感じでしたが、今回は各社の講演の中の「Hyperledger Fabric™」を用いた、 ブロックチェーン技術のHR活用事例についての講演についてレポートしていきます。

講演レポート

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「Hyperledger Fabric™」を用いた、 ブロックチェーン技術のHR活用事例についての講演がパーソルキャリア株式会社のデータ活用推進部門に所属する菊池 啓介氏によって行われました。 

講演内容概要

近年、日本の労働力不足は社会課題と化しています。今後企業は、就業場所・就業時間に縛られずさまざまな働き方を希望する人に対して、柔軟に働ける労働環境の構築を行うなど、減少する労働力を補てんする施策が必要となってきます。そこで今回、これらの問題を解決するための第一歩としてパーソルキャリアが開発した、特許出願中の採用・転職支援プラットフォーム「HR Blockchain」についてを伺うことができました。

「HR Blockchain」について

「HR Blockchain」の開発にあたり、本プラットフォームとブロックチェーン技術の相性判断には、IBMの「IBM Garage for Blockchain」を採用したそう。また、その後の開発フェーズでは迅速にグローバル・ブロックチェーン・ネットワークを構築でき、「Hyperledger Fabric™※」をベースとする「IBM Blockchain Platform」を採用。両サービスはさまざまな分野の企業に多く導入されており、その信頼性と実績から導入に至りました。2019年度には、サービス化に向けて複数の企業と実証実験を行う予定とのこと。
未来の働き方を再現したVTRの上映から始まった本講演は、開発までの道のり、実際のサービス内容、サービスリリースを想定した際見えてきた課題などを事例とともに紹介。ブロックチェーンとHRを掛け合わせた事例は世界的にも非常に珍しいということもあり、講演後は多くの参加者が興味を持っていました。
※「Hyperledger Fabric™」はThe Linux Foundationが商標を有しています 

未来の働き方を再現したVTR

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パーソルキャリアが目指す、テクノロジーを活用した未来の働き方を再現したVTRを上映。個人の実務経験が企業や国境を越え共有されている世界。英語教師であり役者でもある主人公が旅先で、働きたいときに時間と場所に縛られることなく働く様子を再現。日本で働いた英語教師としての経験や、学んだ伝統芸能の経験などがあらたな実務経験として蓄積され、彼の可能性や選択肢は常に広がっていく…という様子が表されていました。