【イベントレポート】エンジニア勉強会〈NFT編〉NFT業界トレンドとマーケットプレイス開発事例と課題

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今回は2022年3月3日(木)に開催された、「エンジニア勉強会<NFT編> NFT業界トレンドとマーケットプレイス開発事例と課題」のイベントレポートをお届けします。最新のNFT業界トレンドからマーケットプライス開発事例や課題について、NFTの最先端に関わる皆さまからお話を伺いました。

登壇者はこちら!

小林 聖さん/株式会社アーリーワークス
nobumeiさん
難波 諒太郎さん/株式会社アーリーワークス

まずは小林さんより、NFTとは何か?ということを最新の事例を交えながらご紹介いただきました。

そもそもNFTとは?

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ざっくりというと、ブロックチェーンを使って、唯一無二のデータ所有者として証明するトークンを発行するもの。例えばとあるデジタルアートについて、ブロックチェーンによるNFT化をすることによって、そのデジタルアートがレプリカではなく本物であると証明書を付け、「世界に1つしかない本物のデータである」と希少性を証明できます。

実際に現実世界で起こっていることとして、5枚150円ほど(1カードあたり15円〜30円)で購入できるトレーディングカードでも、希少性があるカードは750万円ほどで売買されることもあります。

世界に数枚しかない、著名人が携わったなどの希少性に対して価値がつくというのは、リアルなビジネスでも当然起きうる現象ですが、それをインターネットの世界で唯一無二性を証明できたという点が、NFTを流行している理由の1つです。また流行のもう1つの背景には仮想通貨の高騰があります。仮想通貨の高騰によって余ったお金がNFTに集中したという点も、NFTが注目されたきっかけです。

NFT事例①:人気のゲームデザイナーが作ったNFTが30億円の売り上げに!

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最近有名になったNFTとして、世界で6000万人ほどがプレイしている「Overwatch」というゲームのキャラクターデザインを行った、いわゆるジェネレーティブNFTと言われるものがあります。

顔の輪郭などの骨格は同じですが、目や髪型、着ている服が違っている、持っているものが違う絵で、世界に1つしかない、ジェネレートされたイラストが1万点作られました。これを販売したロサンゼルス在住の30代男性5人が作ったNFTが、8700点を売り出して合計で30億円ほどの売上を叩きだし、これはForbesでも取り上げられました。

ロイヤリティがクリエイターにも還元されるのがNFTのユニークなところ

実際に販売されたNFTのアイテムは、デジタル上のブロックチェーンで契約を結び売買がされています。
例えば“ポケモン”や“遊戯王”のカードは、販売事業者が1枚30円で販売したものを誰かがメルカリにて750万円で売ったとしても、当然、販売事業者には1円も入りません。しかしNFTは全てデジタル上で完結するのでロイヤリティを設定することができます。

例:ロイヤリティを10%に設定した場合 → 350万円で売れる度に35万円が版権元に還元

メルカリなどで高額で売れた場合、本来であればそれを作ったクリエイターにも還元されるべきでしたが、今まではそれを追えるシステムがありませんでした。そこにブロックチェーンを使うことで、クリエイターにもロイヤリティとして二次流通したお金が入るようになっています。

NFT事例②:ゲームをするだけでお金を稼げる⁉

NFTやブロックチェーン、暗号資産を使ったブロックチェーンゲーム「dAppsゲーム」というものがあります。

例えば【STEPN】というアプリに関しては、まずスニーカーを購入します。これはこのゲームを始めるための入会金のようなもの。今スニーカーは1足あたり10万円ほどでやり取りされていて、これ自体がNFTとなっています。

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歩くスピードによって「WALKER」や「JOGGER」といったスニーカーに分かれていて、自分の運動量に合わせてスニーカーが選ぶことが可能で、そのスニーカーで歩いた分、走った分だけ、ゲーム内で設定されている暗号資産(トークン)がもらえます。例えば「WALKER」のスニーカーを履いて10分歩くと10分×4のトークンがもらえて、換金できるというのが世界中で流行っています。

私自身もプレイしていますが、もともとこのスニーカーは6万円ほどの価値しかなかったものが今は13万円ほどの価値になっていますが、それほど需要と供給が追いついていないということです。発行されているNFTが欲しい人がたくさんいて、その人達が購入しますが、新しくNFTが発行されるスピードとこのゲームを始める人の需給バランスが崩れているために高騰しています。

私は毎日20分ほどこのゲームで歩いていますが、それで毎日6000円ほど稼げています。今の世の中ゲームをするだけでお金が稼げるという信じられないことが起こっています。NFTやブロックチェーン、暗号資産はこのようなサービスを得意としているので、今まで無料で行っていたことが資産化されたり、自分の手元のお金になったりというケースが実際に世界中で増えてきています。

そういったNFTの動きに敏感な大手日本企業、例えば楽天社やGMO社など、どんどんサービスを展開してきていますね。

ここ1〜2年でNFTは急速に流行している

NFTはここ1、2年でとても流行しましたが、“最古のNFTプロジェクト“として【CryptoPunks】と呼ばれるNFTがあります。これは誰もが書けそうなピクセルアートが、およそ5億円でやり取りされ全世界に衝撃を与えました。その高値の理由は諸説あるものの、ブロックチェーンで作られたジェネレイティブアートの元祖であるが故に、【CryptoPunks】の絵を持っている人はブロックチェーン界隈でヒーロー扱いされています。

また、VRアーティストの「せきぐちあいみ」さんが、オリジナルなものを発表したらすぐに1300万円で落札されるなど、デジタルアートを制作するアーティストとの相性がとても良く、その他著名な音楽アーティストもNFTを出しています。

今世の中に知れ渡っているサービスやメーカーも、こぞってNFTで出来ることを考えているといっても過言ではありません。業界的にもトレンドなので、エンジニアのみなさんもアンテナを張っておくことは必須事項だと思います。

ここで参加者の皆さまからの質問にnobumeiさんも交えてお答えいただきました。

(Q)VOXEL ARTに興味があるが、日本の市場はまだ立ち上がっていない印象ですがいかがでしょうか。

nobumeiさん:メタバース上で活動しているアーティストさんは多く、NFTは仮想通貨で売れるから世界中の人が買えるという間口の広さで儲けている方は多いです。しかし企業がそれに対応しようとすると事例が無ければ動けません。日本は「アメリカのイノベーティブな会社が成功した」「アメリカのプロバスケットボールの動画がNFTで売れたなら、日本のプロ野球の動画もNFT化すれば売れるのでは…」という考え方をするので…。

小林さん:会社の考える日本人らしさや法律の問題もあって、上手く進められる企業が少ないのだろうと思います。

(Q)NFT上の所有者の証明と法律上の所有権の同期が取れている国の事例はあるのでしょうか。

小林さん:既存の住民票や登記簿謄本などと連動するのはとてもハイカロリーだと考えています。文化と戦わなければならないので、そこで既得権益を持っている方や、新しい文化を受け入れることで崩れてしまうバランスがあるので、そこに対応するというのはどの国も非常に大変だと思いますね。
一方で、実社会と連動したようなブロックチェーンやNFTの証明となるサービスは、これから出てくると思います。

nobumeiさん:私は、法律的にデジタルデータの所有権が認められているかどうかという点は重要視していません。
スマートコントラクト(ブロックチェーン上で契約を自動的に実行する仕組みのこと)は法律よりも重いので、法律で「違法」「罰金」と言われても、その後スマートコントラクトで取引されていればそれを回収するのは不可能です。
ルールを整備したいという日本人的な考え方があると思いますが、その点は個人的にはどうでもいいと思っています。

小林さん:トラストレスであるかどうかがブロックチェーンで議論されることが多いです。
今までは他者が信用できないので、政府などが第三者として大丈夫であることの証明をしていましたが、ブロックチェーンという改ざんできないシステムが出来上がったことで、「所有権が移ったっぽい」という感覚が本人にあり、システムが正常に動いてさえいれば履歴で証明できるという点は法律を超えてくるとおもいます。

ここからはnobumeiさんより、エンジニアのWeb3.0時代のキャリアについてお話をいただきました。

 

キャリアの希少性と最先端

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エンジニアとして給与をあげていくためにはスキルの向上はもちろん並行して業務をキャリアとして積み重ねていくことが重要です。持論ですがキャリアとは「人から羨ましいと思われること」が重要だと思っており、極端な話「bitcoinを作りました」ということであれば「ぜひうちの会社にきてくれ!」となると思います。
要するにキャリアは希少であればあるほど重宝され自ずとエンジニアの給料もあがることになります。

Web3.0のエンジニアは常に業界の最先端の知識をアップデートしようと日々努力されている印象ですが、努力する方向を間違えると“再現性がない”状態になるので注意が必要です。これは、今最先端であった技術が将来採用されない可能性があるからです。

ブロックチェーンにおいてもEthereumはガス代が高すぎて使いにくい状態になっているので、スケーラビリティを改善しようと様々な施策の検討がなされており技術トレンドは目まぐるしく変化しています。
よって、いま使われている最先端技術を極めても、その技術が将来生き残っているかわからない、そのため最先端の見極めが非常に重要となってきます。

Web3.0業界でのポジションの取り方

今後のエンジニアキャリアを考える上で、どのポジションを取るかに必要なものは以下の2つだと思います。

・【技術ベースから】EVM(Ethereum Virtual Machine)互換であるか
・【所属ベースから】株式会社 or DAO(Decentralized Autonomous Organizatio)か

【技術ベースから】EVM(Ethereum Virtual Machine)互換であるか

先の項目で述べたように極めたスキルが将来に渡って採用されていなければ意味がないので、自分が取り込もうとしている技術基盤が生き残るかを考えるべきです。現時点でのブロックチェーンを比較したときにEthereumは技術そのものというより開発に関わっている人数と質が圧倒的です。技術は時間が経てば進化していくので今どうかは問題ではない。それに関わる人の質がどれだけ高いのかが重要です。Ethereumの本当の価値は技術ではなくコミュニティにあるのです。

Web3.0の中で生まれる革命的なアイデアはEthereumから生まれているものが多く、そこでの発明が他のブロックチェーンにコピペされているのが現状。よって、まずEthereumを触ってみるということが基本スタイルになるだろうと思います。
EVM互換というのは、Ethereumと互換性があるかどうか、という話なので将来生き残る可能性が最も高いEthereumと互換性のある技術を習得しておくとキャリアとして認められるものになりやすいという傾向はあると思います。

【所属ベースから】株式会社 or DAOか

エンジニアとして稼ぐためにはまずは会社に雇用される必要があります。Web3.0の世界ではネット上のあらゆるものの流動性が増し、労働力が1つの組織にロックインされないことが普通になっています。つまり、株式会社を辞めずにDAOなどWeb3.0系プロトコルの張り出されているタスクをやってみる、ということを誰でもできる時代になっています。“DAOリーマン“なる未来も誕生しつつあり、副業的な立ち位置からで構わないのでまずやってみるということが良いのではないでしょうか。

最後に難波さんよりNFT事例として、『エウレカセブン』のNFTを販売した際の開発秘話や事例を絡めてNFTの実情についてお話いただきました。
こちらのパートでは登壇の皆さまでトークしながらご質問にも回答いただきました◎

 

『エウレカセブン』NFTの開発

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昨年12月末から今年の2月頭にかけて、4社と連携してアニメ「エウレカセブン」のNFTを販売しました。
技術的にはフロントエンドはReact、バックエンドはC#を利用しました。

特徴として挙げられるのは、通常のNFTでは実行できる二次流通の機能をオフにする仕組みをシステム側で取り入れたことですね。

ブロックチェーンでは、どのプラットフォームでもブロックチェーンに繋いでいればNFTを販売できるようになっており、エウレカセブンもNFTにしているので、OpenSeaなどで見える形になっています。しかし、実際に二次流通する際の流通機能としては切っており、その点が通常のNFTとは違うところです。

また、今回はクレジットカードでも購入できるようにしました。クレジットカードで購入することで、NFTを無料で発行する権利を付与するというやり方です。またはイーサリアムのネットワークで、実際にイーサリアムで支払ってNFTを獲得するという、2つの軸で購入導線を制作しました。

開発で苦労した点

ブロックチェーンとデータベースの文脈は、どこまで切り分けるのかというのが設計の段階で重要になってきますが、そこが難しかったです。顧客データをブロックチェーンに乗せるわけにはいかないので、それはデータベースで管理しなくてはなりません。その仕組みは設計段階で考慮しました。

今はブロックチェーンで書いてしまえばいいという一方で、顧客情報を守るといったクライアントニーズもあるので、クライアントの要求に応えようとすると全てブロックチェーンで解決するのは難しい点があります。よって、ブロックチェーンとデータベースのハイブリットコースで行うという点が苦労したということですね。

ブロックチェーン技術が認知されていない

まだブロックチェーンに慣れ親しんでいない方からすると、とっつきにくい文脈があると思っています。その情報ギャップや認識ギャップを埋めていかなければ、エンジニアでも理解されません。今後ブロックチェーンのアプリケーションを増やしていくためには、解消すべき問題だと思います。
今はスピーディーにブロックチェーン技術が進んでいるので、そのキャッチアップとビジネスへの落とし込みが、ブロックチェーンを広めていくために重要なことですね。

一番ギャップを感じるのは、仮想通貨の値上がりがあったときに、「パブリックだから上がっている」という先入観がどうしてもブロックチェーンにはあります。「ブロックチェーンだからPoWを使わなければならない」「PoWを使っているからブロックチェーンだ」といった誤解を1つずつ、紐解いていかなければなりません。

ブロックチェーンは基本的に書き換えができないので、後戻りできないところがあります。よって脆弱性があるとニュースにもなるので、とても緻密に作らなければならないし、セキュリティも考慮しなければならない。コード量は圧倒的に普通のバックエンドより少ないですが、コードの肥大化に伴うセキュリティリスクの観点が二乗になって後々効いてくるのです。

日本にはブロックチェーンエンジニアがまだまだ少ない。だが…

以前はブロックチェーンに関するイベントも多かったですが、最近はコロナも影響からか、あまり聞かなくなりました。しかしイーサリアムを使ったプロジェクトも聞こえてくるので、みんなひっそりとやっているのかもしれません。今の風潮としても、ブロックチェーンでアプリを作るのはよくあることなので、少し触ってみたり、業務委託で受けるということは増えていますね。

ブロックチェーンエンジニアは、私から見ると2つに分かれると思っています。
・ビットコインのエンジニアなど、プロトコルレイヤーを作る人→いわゆる発明の人
・アプリケーションレイヤーの人

最近では教材も溢れているし、実際にサンプルコードを動かしてみたりもできます。一通りプログラムを書いている人であればSolidityもできると思います。ルールがほぼ同じで書き方が少し違うだけです。

小林さん:ブロックチェーンエンジニアはもっと増えてほしいですか?(笑)

難波さん:開発案件が絞られている中で、希少性という意味ではブロックチェーンエンジニアは増えてほしくないです(笑)。
それくらいチャンスが増えているし、面白い分野です。世界中のエンジニアはどんどんブロックチェーンを勉強しているらしいので、日本も少し遅れて追従すると思います。

小林さん:大手企業がNFTを始めているので、当然システム開発も進んでくるし、NFTが一般化する頃にはブロックチェーンエンジニアも当たり前に存在してくる。そこで先頭をきれるかということがとても大事になりますよね。

ここからは参加者の皆さまからのご質問にも回答いただきましたよ◎

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(Q)アートなどNFTの実効的な使用用途は?バブルなのでは?

小林さん:バブルだと思いますし、当然10年は続かないかと。しかしバブルである一方で、アートはそもそも実用性を求めるものではないですよね。

【とある海外アーティストが既製品のトイレを買ってきて、「これはアートだ」と言って〇億円の値を付ける】アートとはそういう世界です。何かに使えるから、誰かに自慢できるからそれが売れるのかというと、その価値基準が百花繚乱です

nobumeiさん:まず前提としてNFTはマッチングアプリのようなものです。5億円で売れることが理解できないのであれば、あなたはマッチング対象ではないということです。NFTはその5億円に価値を感じる人同士の媒介となるので、その人たち同士でコミュニティを作り、類友で楽しむ。NFTは言語関係なく、同じ「いいな」を持つ世界中の人と繋がれるものだと思いますね。

(Q)「ツイートが売れた」という事例がありますが、Twitterのサービスが終了したらどうなるのでしょうか。

nobumeiさん:これはNFTのややこしいところを助長する悪い事例だと思っています。ツイートが売れるということを例えて万葉集の1ページ目が売れたと表現する方もいますが、中央集権的なサービスはいずれ終了します。NFTとしての永続性や正当性には疑問がでてくる部分ですね。

小林さん:一方で保存に関しては、最近はIPFSと呼ばれる分散型のデータベースなど違うアプローチで、サービスが終了したとしてもパソコンなどがデータの所在を担保し、永続性を長引かせるサービスが出てきました。

nobumeiさん:ツイートが売れた事例はNFTをよく分かっている人たちがネタでやっていることなのに、NFTをよく分かっていない人たちが騒いでいるという事例で、ブロックチェーンではよくあることかなと捉えています。

(Q)取引ごとの手数料が高いという話を聞きました。 低価格のものの取引は難しいんでしょうか?

nobumeiさん:難しいです。Ethereumは100円の取引をするのに1万円の手数料がかかるイメージです。低価格のものはPolygonやSolanaなど他のチェーンに流れる傾向にあります。

(Q)PCやスマホといった一般的なデバイス画面に表示できるコンテンツは3DCGですら完全コピーが可能です。現状コピーできないのは所有の履歴だけですが、今後新たなコピー防止技術などは考えられているのでしょうか?

nobumeiさん:ブロックチェーンはコピー禁止技術というよりは、「本物を証明する技術」です。今後新たなコピー防止技術は登場するかもしれませんが、ブロックチェーンに記録されていれば本物は証明できるので防止技術の存在価値が残るのかは疑問です

(Q)これからはエンジニアとしてはSolidityを使えるかどうかで大きな差になりそうですね。

難波さん:Solidityを極めるのは大切だと思います。今きているプロダクトの裏側も調べてみるといいと思います。アーリーワークスで働くとなると、ブロックチェーンであればSolidityやC#が必要です。実際はブロックチェーンエンジニアではなくフルスタックエンジニアです。

(Q)設定したETHを支払うとライブカメラに一定時間アクセスできるdAppsを昔作りましたが、その程度の技術はいまや誰でも作れる感じでしょうか?

小林さん:面白いと思います。凄い!

nobumeiさん:誰でもは作れないので貴重です。その技術はアイディアと紐付けられれば跳ねる可能性があるのでこちらを読んでいただき、興味があれば一緒にやりましょう。
https://www.notion.so/Daily-Topics-dd6db1fb37d34939a137c6ae843f028c

(Q)DAOで開発するにはどんな言語・スキルが必要ですか?

小林さん:会社で働くメンタルとしていくときついかもしれないです。チャレンジとしては面白い世界ですが、きちんと実力があり、貢献できることがキーになると思います。

nobumeiさん:英語ができたほうが良いのは間違いないです。スキルと言うよりはDAOに貢献しようというメンタルが重要な気がしています。まだ人口が少ないので、DAOでやってやる!という気持ちが必要です。

難波さん:まず貢献が大事。貢献度によってリターンがある。リターンを望むのであれば結びつけるための経験が必要で、マーケティング、コミュニティ組成のスキル、組織に貢献するアクションができる能力が必要かなと思います

(Q)NFTにエンジニアとして関わるには、何を勉強すれば良いのでしょうか? 開発言語以外で何かあれば教えてください?

小林さん:プロダクトアウトで依頼するときにお客さんがどう感じるのか、誰かに使ってもらってこそシステムの価値になる。わくわく、体験、これからの新しい未来に繋げられるっていうのが必要なスキルかなと思います。

nobumeiさん:NFTの価値の付き方とか。
https://www.notion.so/Daily-Topics-NFT-15-799a0b6986bb467ca9d6c2550c181657

難波さん:システム設計・インフラかなと思います。全てブロックチェーン上に保存できるわけではないのでデータベース管理とのすみわけを正確にサービスに落とし込むことが大切です。

 

まとめ

当日は参加者から紹介しきれないほどの質問チャットが飛び交うなど業界のNFT関心度がわかる非常に盛り上がったイベントとなりました。ぜひ記事の内容を参考にNFTへの理解をより深めてもらえると嬉しいです。

次のページでは、当日回答しきれなかったご質問への回答をご紹介します^^

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当日回答しきれなかったご質問への回答

(Q)ビットコインでた当初に買われたものがいま数億円に!みたいな話が出た時はほんとドキドキしたなー。アメリカンドリームみたいな。ああいうのってこれから先もありますかね?

小林さん:バブルを前提にしたものもあります。情報収集とか出口戦、どこでやめるか考えないといけない。生活費を使用するのはやめましょう。

(Q)NFTは所有権のみを証明するとのことで著作権とは違うとのことですが、例えばNFTで購入した画像を発行元が使うなと言えばアイコンなどで使えないのでしょうか?

小林さん:原則使ってほしくなければ販売しないと思うのでそれはないと思います。
著作権者によりますが、通常であれば購入した所有物を常識の範囲内で使うことに関して待ったがかかることは考えます。ただし、キャラクターを改変して再販したり、加工して違うアートにしたり意図しない目的で使用する場合は指摘がある可能性があります

(Q)この世界で稼いでいく、生きていくためにはどうすればいいですか?やっぱエンジニアが手っ取り早い?エンジニア足りてない感じですよね?

難波さん:エンジニアは足りていないです。結論、ブロックチェーンを事業にするのでその事業を創出しなければいけない。それによりユーザーがお金を出すので潤う世界なので、エンジニアリングにしてもそうゆう観点がなければ難しいと思います。

(Q)参考までに、今後3年くらいだとどのくらい大きく変わっていきますかね?先のお話をお聞きしてみたい。

小林さん:価格が安くなっていくと思います。NFTプロダクトに大手が参入してきているためお金がある、NFTが浸透していくと思う。あとは、ユーザーがわかりやすい形で出されていく投資に対するミニマム化が進んでいっています(分散投資)。その他にもも保管する場所が決まっていて、責任の所在がはっきりしている、スマートコントラクトで管理されているから疑う余地がなくなる(トラストレス)。3年後にはトラストレスサービスが浸透していると思います。

(Q)アートやゲーム等でNFTが進んでおりますが、toBや、産業向けでのNFTとしてはどのようなトレンドになっておりますでしょうか。

小林さん:本人確認などがあるイベントで利用するチケットシステムや卒業証明、就職証明をシステムで証明するサービスが既にあります。

(Q)ということはデジタル媒体にはNFT価値は出ない?

小林さん:体験の価値はNFTには紐づかないですが、本物かレプリカであるかは価値を証明できます。

(Q)NFTアートを販売することを生業にするならどこの国で開業するのがいいと思いますか?

小林さん:日本でも良いと思います。カルチャーとしてユーザーが多いのはアメリカです。

(Q)NFT業界では給料もイーサリアムで支払われているのでしょうか?

小林さん:2018年の暗号資産が流行った際にそのような会社も見受けられましたが、国内ではあまり聞かないような気がします。
新規でNFTプロジェクトを運営するメンバー同士の収益分配はイーサリアムでなされていることもあります。

(Q)今はNFT発行するのにERC1155が主流なのでしょうか。721と1155を選択するケースがあれば教えて頂きたいです。

難波さん:複数発行する場合はERC1155を選択しています。

(Q)これまではフロント、バックエンドで大きく分かれていましたが、これからはフロント、バックエンド、ブロックチェーンで大きく分かれるという認識であってますか?

難波さん:合っています。

(Q)アーリーワークスさんの開発体制について聞いてみたいです

難波さん:PM1名、フロント2名、バックエンド・ブロックチェーン1名で開発しております。

(Q)mac(iOS)では使えないサービス・ゲームもあるかと思います。ブロックチェーンエンジニアとして開発に携わるうえで、「mac < windows」の認識でOKでしょうか?(主観でも)

難波さん:合っています。WindowsPCの方が開発環境と開発ツールがよいためです。

イベントレポートは以上になります!今後のイベントもお楽しみに◎