こんにちは!TECH Street編集部です!
今回は2021月10月28日(木)に開催した、「Power Automate for desktop勉強会~PAD最新トピックスと活用ユーザーLT~」のイベントレポートお届けいたします。
デスクトップ用RPAソリューションとしてリリースされた「Power Automate for desktop」。今回はMicrosoft社よりPower Platformの黒帯テクニカルスペシャリストをお招きしてPADの最新トピックスセミナーとPAD活用ユーザーLT3本立てでお送りいたします!
登壇者はこちら!(登壇順に記載)
佐々木慶太さん/パーソルキャリア株式会社
藤野 澄子さん/株式会社ソントレーゾ
大渓 明日香さん/株式会社ASAHI Accounting Robot研究所
川端 祐人さん/ マイクロソフトコーポレーション
それでは早速紹介していきます。
- 300名動員!社内勉強会から見えた市民開発の可能性
- PADで社内活用できるフローを作ってみた
- はじめてのPADリモート開発
- ますます機能拡充するPower Automate for desktopの概要と最新情報
- まとめ
300名動員!社内勉強会から見えた市民開発の可能性
新卒でパーソルキャリア(旧インテリジェンス)に入社され、現在は主に求人広告事業においてテクノロジーを活用した企画立案と推進、及びRPAを活用したBPRの推進を担当されている佐々木さん。
「テクノロジーの民主化」をテーマに、Power AutomateやモダンExcel(Power Query等)の講座を開くなど、ローコードツールの普及に尽力しておられるとのこと!今回は、社内で実施している「Power Platform勉強会」の取り組みについてご共有いただきました◎
社内Power Platform勉強会の概要
・目的
ローコードツールの社内普及とITによる改善文化の醸成を支援
・使用するアプリ
Power Automate / Power Automate for desktop / Power Apps
4月から始まった第1期では、11日間+αの勉強会を29名の方が修了し、9月から第二期もスタート。対象者をパーソルグループ全社員に拡大し、受講者数も増加しているのだとか!
勉強会を開始した経緯
社内のRPAを担当していた佐々木さんは、中央開発で対応しきれない案件が多数発生していることに課題を感じていたそうです。特に、工数削減効果の小さい案件は対応できないことも。
そこで、EUC(現場開発)の可能性を模索し始めたことが、勉強会開催のきっかけとなったそうです。既存のサービスで検証をしたところ、一定のスキルを身につけるには、ある程度のITリテラシーが必要だという結果に。
その後、Power Automate for desktopの存在を知り、仲間を募って小さな勉強会を始めたのだとか。そして有効性を感じ始めたタイミングで、Power Appsを社内で広げたいというメンバーと意気投合。全社向けに勉強会を開催することになりました。
ここで、佐々木さんは「有志を巻き込む」ことの重要性を感じたそうです。自分一人では到底なし得ないと思っていることでも、臆せず発信して巻き込んでいくことで実現することができると確信したのだとか。
勉強会の内容はこちら。まずは超入門でアプリの概要を説明し、体験講座を6日間経験した後に自分のロボやアプリを作成する流れです。
教材は、無償のテキストとオリジナルのシラバス及び補足資料。基本動作や変数、UI要素、ループなど基本的なものは無償でリリースされていたテキストを用いて説明し、社内ルールなどを含むオリジナルのシラバスで補足していく形です。
その成果物をパワーポイントにまとめていただき、提出もって修了という流れ。特に、PDFの操作とExcelの操作を伴う内容が人気だったそうです。
修了生の成果物事例
事例①請求書のPDF結合
毎月800件超の請求書作成業務がある中で、PDFの結合作業を手作業で行っていましたが、結合処理の工数や、結合ミス(ヒューマンエラー)が課題に。PADを使ってこの作業を自動化し、約35時間かかっていた業務が約12.8時間にまで工数削減ができるようになりました。
担当者からは、異なるフォルダの中から共通するファイル名を取得する方法や、Loop処理と変数の設定方法に苦労したという感想も。
事例②請求書の再発行(PDF分割)
もともと、発行済の請求書PDFファイルから依頼があった請求書を検索、ページ切り出し、メール送付を手作業で行っていましたが、日々複数ページ、複数ファイルを取り扱っており非常に工数がかかっていました。そこで、PADを使い、PDFファイルを請求書番号で事前に分割し、フォルダ格納。依頼をリスト化し、対象ファイルの検索・添付・送付を自動化する仕組みを整え、今まで24時間以内の対応としていた作業が5分で済むようになったそうです。
フローはこちら。ポイントとして、PDFファイル内から請求番号を抽出し、請求番号をファイル名とすること、格納フォルダを絞ることでシンプルに検索・添付を行えるようにすることが挙げられます。
PADで社内活用できるフローを作ってみた
プログラミング経験がない状態で Power Platformに出会ったという藤野さん。現在は Power Platformを活用したソリューション開発で実務経験の積み上げに取り組んでいます。
社内で“困っていること(現場の声)”を集めてみた
今回のLT登壇にあたって、社内で“困っていること(現場の声)”を集めてみたという藤野さん。すると、「会議費の申請やためこんでしまった領収書の取りまとめが面倒」という意見が。
具体的にどういう作業をしているかというと、たまった領収書をOffice Lensで取り込み、One Driveで保存。それがたまってくるとダウンロードとリネームを行い、Webブラウザから「ジョブカン」を使って経費申請という流れなのだとか…!確かにこれは手間がかかりますね。
経費申請するアプリを作ってみた
そこで、Power Automate for desktopを使い、一発で経費申請をする方法を考えてみることに。今回の作成時間は10時間。スマホのアプリから簡単に入力、写真を撮って申請ができるようなアプリを作成しました。
申請が登録されたタイミングで、Power Automateのトリガーが動くように設定されています。
スマホで領収書を撮影して添付ファイルとして申請するので、添付ファイルの情報を取得するステップを追加。そして、変数の初期化のステップでは、添付ファイルのファイル名を入れておきます。
この後、添付ファイルだけを指定のフォルダにコピーして格納するというステップも追加。
そして最後に、Power Automate for desktopに連携するように設定します。
ブラウザをスクロールしないとボタンを押せないなどの問題が多々あったため、その辺りはJava Scriptを使ってスクロールするようなステップをいくつか追加するなど、工夫を加えてより使いやすくしたのだそうです。
この一連の申請登録をしておくと、ブラウザからジョブカンで経費申請をするのもとても簡単に。すでに情報を登録してあるので、あとは必要なものを選んでいくだけで、申請が完了します。
10時間の開発で、1件1件時間と手間をかけて行なっていた経費申請作業がサクッと短時間でできるようになりました。これには社員さんも大喜びなのでは…!
今回の開発を経て、Power Apps、Power Automate、Power Automate for desktopそれぞれを単独で使うだけでなく、連携させることでそれぞれの強みがより一層パワーアップし、可能性が広がると感じたそうです。
ソントレーゾの調査によると、コロナ渦でDXが推進される今、Power Platformを導入する企業も増えています。Power Platformの導入により、営業や生産管理の業務プロセスの効率化などの課題を解決できたと回答する企業も多いのだそうです。
藤野さんは、このような状況においても、Power Platformはただ導入することを目的とするのではなく、あくまでも現場の社員の声をベースに業務の効率化のために導入するという意識を持って、活用していきたいと考えているそうです。
参加者からは「藤野さんいいですね!もっと聞きたい!」「PADでの画面遷移は、キー送信でタブ操作とかでやっちゃっています(笑)」などと共感のコメントも多く寄せられました!
はじめてのPADリモート開発
製造業での人事時代に手書き、入力作業で残業の毎日...「今の時代こんなのオカシイ!」と感じた際、IT・デジタル化技術に出会い、はまってしまい気付いたらロボ研に入社していたという大渓さん。今回は、愛知の自宅から仙台オフィスの端末にリモートでアクセスし、13日間でフローを完成させることに挑戦しました。
対象業務とフロー骨格
今回は会計事務所における担当者別の請求明細書の発行業務を対象に取り組みます。使用するツールはExcel、Docuworks、会計ソフトとシンプルなもの。
骨格はこちら。シンプルなフローではありますが、苦労した点も。たとえば、担当者の設定のフローにおいては、事業主が違う担当者が一人だけいたり、退職者が入ってくる可能性があったりなど人によって特殊パターンで対応を変えなければいけない状況だったそうです。
開発で工夫・苦労したこと
その場合はIfとElse ifを用いて特殊パターンに対応する条件分岐を設置しました。また、中には、人によっては処理をスキップして欲しいという要望もありました。その場合は移動先アクションでラベルアクション位置まで移動することで処理をスキップできるようにしました。
また、開発が進むにつれてメインフローが重くなってしまったことから、サブフローを駆使する工夫を取り入れました。これにより、フローの可読性が良くなりました。
これで、フローの大枠が完成です。しかし、早速動かしてみると、エラー表示が...!
フローの各箇所に条件分岐が入っているため、エラーの要因を突き止めるために繰り返し処理ごとの、条件分岐結果をExcelに書き出して一つずつチェックし、要因を特定することができました。
原因としては、会計ソフト内にユーザー登録がない場合、担当者No.を入力しても空欄になってしまうことが発覚。そこで、入力後に入力値を取得するアクションを追加、空欄の場合はスキップするように設定しました。これで、ようやく正常に動作するように…!
今後の課題について
今回の開発を経て今後の課題も見えてきたそうです。
・Power Automateと連携させて完全自動化
実担当者のファイル投稿やリストへの書き込みがあった際、Power Automateが起動してPADに直接書き込めるよう、完全に自動化した仕組みにしていきたい。
・環境は開発用のRPA_testを使用→実稼働用の環境を作成し移行する
今回はテスト用の環境で作成したため、次回は本番稼働用の環境で作成する必要がある。
今回は初めてのリモート開発に挑戦した大渓さんですが、リモートでも問題なく開発はできると確信した一方で、雑談がしにくいなどのコミュニケーションにはハードルを感じる部分もありました。しかし、そういったハードルを乗り越えて、誰かの業務を楽にできることに喜びを感じ、今後も開発に手を上げていきたいと意気込みを表明してくださいました!
皆様の中にも『はじめてのPower Automate Desktop―無料&ノーコードRPAではじめる業務自動化』の本をお手に取ったことがある方も多いのでは!今回の参加者からも「あの本、マジ神です!」「Power Automate Desktop本の企業様か!感謝しています!社内で5冊買いました!」というコメントも!気になった方はぜひチェックしてみてください◎
ますます機能拡充するPower Automate for desktopの概要と最新情報
マイクロソフトのテクニカルスペシャリストである川端さんからはPower Automate for desktopの最新情報をご共有いただきました!
最新情報①
MicrosoftのRPAはWindows11に付帯され、Power Automate for desktopとして提供開始。基本的にはクラウドであれ、デスクトップ型であれ、Power Automateというものが主軸にあるという考え方の元、このような名称となっているのだとか。
Microsoft Power Platformは4つの製品で構成されており、Power Automateはその中の一つの業務自動化のためのツールです。このPower Automateの中で、特にデスクトップのRPA機能にフォーカスしたものがPower Autoamate for desktopとなります。現在、21カ国43言語で利用されているのだとか。
Power AutomateはRPA、DPA、AI全てに対応するインテリジェントな自動化ソリューション。Power Automate for desktopの有償機能の中にはAIを活用できる機能も付帯しています。
Power Automateのクラウドフローは現在500以上のコネクタ、数百のトリガー、バラエティに富んだ数千のアクション、事前構築済みのテンプレートを活用することで、全ての人が使いやすくなるような基盤が整っています。
また、AI Builderにより、簡単にAIモデルを実装することも。フォーム処理や自然言語処理、画像からオブジェクトを検出、予測モデルなど、様々な機能をコーディングなしにアクションに変換することができます。
その他、Power Automateは、APIのない古いアプリと、APIのある新しいアプリの橋渡し的な役割を果たすこともできます。
例えば、Power Automate とPower Automate for desktopを組み合わせて、受領した請求書を文字認識(AI)し、RPAを活用してSAPデータへ登録。SAPへデータ登録後、Teamsへ通知、といったような活用も可能です。
最新情報②Clear Software社の買収発表
・SAP、Oracleとの外部連携を強化し、Power Patformにおける自動化をさらに加速できるように
・Clear Software社の持っているSAP、OracleとのAPIアクセス、ビジネスプロセスを中心に、Power Platformへ活用が可能に
最新情報③Process Advisorー分析と推薦機能の強化と一般公開
もともとProcess Advisorは、プロセスマイニングという日常の業務のどの部分にRPAを適用できるか、トレンドを追うことができる機能がありましたが、アプリケーションの切り替えログを捉え、どのアプリケーションが利用されて反復操作がなされているかを分析し、利用パターンを解析することでより深い洞察を得ることができるようになりました。
この他にも下記のような様々な機能がアップデートされていますので要チェックです◎
・PAD内で操作を注釈して操作方法をアノテートしてくれるクイックツアー
・RESTFulではないSOAP/XMLにも対応してくれるアクションの追加
・DLPポリシーの設定
・機密テキストの設定
デモまとめ
WindowsアプリとExcelの連携やクラウドフローの承認フローの内容を受けてPADで請求処理を自動実行、複数のデスクトップフローを共通モジュール化するなど、様々な活用方法もご紹介いただきました!参考動画もご共有いただきましたので、ぜひご活用ください。
Power Automate Desktop 3分デモ | 日本マイクロソフト - YouTube
クラウドフローの承認フローの内容を受けてPADで請求処理自動実行 - YouTube
PADを使ってみよう ー (上級編)複数のデスクトップフローを共通モジュール化して構成しよう - YouTube
まとめ
今回も、すぐに使えて非常にためになる活用事例を各社からご共有いただきました。ぜひ、気になるものがあればお試ししてみてください!
・ビデオオンの参加者の皆さまとの集合写真
ここからは当日回答しきれなかったご質問も含め、参加者からのご質問を紹介します◎
参加者から佐々木さんへのご質問
“(Q)パーソルさん、PADが触れる方、開発できる方ってどれくらいいらっしゃいますか?”
今は数百名程いると思います。勉強会に参加した人が広めてくれたりもしているので。
“(Q)どれくらいの部署に展開されていますか?横展開とかのやり方は?”
グループ共通のイントラに告知を出したりしています。
“(Q)講師は内部ですか?内部であれば、講師はどう選出?講師はどう学んでいる人達?(私、講師の立場になるので気になる。いまはロボ研の本をベースに開始して独学です)”
私は独学ですが、その他講師は全員内部です。現場の方で要領よく使いこなす方がいるので、その方を巻き込んで進めました。
“(Q)PDFを使う方法便利ですね!参考になります!こちら、苦労した点はありましたでしょうか?”
正規表現っぽいところは苦労している方も多いです。
“(Q)PADは作成したフローの共有が難しいのですが、実際の現場ではどのように運用しているのでしょうか?”
作成したフローは、コードを簡単にコピー&ペーストすることが可能です。フローを全選択(Ctrl + A)して、コピー後、メモ帳などにペーストしてみて下さい。そのコード(Robin言語)を、他者の環境でフローに張り付けることで、再現できます。
“(Q)PADを夜中に自動で動かそうとしたときには、タスクスケジューラーで行いますか?”
タスクスケジューラーでの実行は、実行可否や、推奨されているかどうか分かりかねてしまいますが、Power Automateのトリガーを使用するのが一般的と認識しております。なお、そのためには有償ライセンスが必要です。
“(Q)野良RPAの管理はどうされていますか?”
実運用に移行する場合、申請フォームから概要などを申請頂き、IT部門がフォロー/把握できるフローにしています。なお、弊社ではまだこのフローを敷いて間もないため、申請がまだ少なく、これから知見を溜めていくべきフェーズにおります。
“(Q)これを続けていくと、微妙に機能の違うものが多数でき、混乱するおそれはないのでしょうか?”
すみません、勉強会実施後にこの質問に回答しており、どの場面を指して頂いているか分かりかねましたが、「勉強会に参加し、自分のロボットを自由に作る市民開発者が増え、混乱する恐れは無いか」といった点でしたら、ご指摘のように「野良ロボ化」すると、管理が煩雑になり得ると思います。現状は、上記QAで記載の通りフローを敷いていますが、弊社としても知見のストックやルール化は、申請内容に応じて改善していく予定です。
“(Q)画面自動操作のPADのフロー実行時、そのフロー実行している端末で自身が別の作業を行いたいのですが可能でしょうか。(裏側でPADフローを実行するイメージ)”
はい、可能と認識しています。実際、勉強会で紹介させて頂いた、UI操作がない操作(PDFの結合等)のロボを実行中に、自身の作業を行っている社員がいます。構築するフローの特徴(UI要素の操作有無、等)や、PCのスペック次第かと認識しています。
“(Q)パーソルさんのやっている勉強会を外部から学ぶことはできますか?”
ありがとうございます。まだ公式に申し上げられないのですが、有難いことに同様のご期待を頂くことがあり、検討中でございます。
“(Q)パーソル社員です。勉強会に参加し自組織にも展開していきたいと強く思いました!勉強会の次回開催はいつになりますでしょうか?”
ありがとうございます!心強いです。現在、勉強会第2期が進行中で12月に完了予定です。第3期については時期未定ですが、継続できるよう検討し、決まり次第イントラ等で告知させて頂きます。
“(Q)クラウドフローの方は開発されているでしょうか?(未だの場合は今後活用を検討はあるでしょうか?)”
はい、クラウドフローで開発することもあります。PADより、他製品と連携(Power AppsやForms等)した開発例が多いです。
“(Q)どのようなことを禁止事項にしているか教えていただきたいです”
詳細に共有させて頂くのが難しいのですが、大きくは以下の2点です。
・受信したメールをロボットが直接操作することの禁止(標的型メール等のリスク対策)
・上長承認行為の自動化の禁止
そのほか、RPAからWebサイトにアクセスする場合、利用規約に抵触しないか確認するなど、一般的な点も勉強会で一緒に学んでいます。
参加者から藤野さんへのご質問
“(Q)初歩的な質問で大変恐縮なのですが、Power Automate for desktop、Power Automate、Power Appsの違いについて教えてください。”
3つともPower Platformの中に含まれますが、Power Apps はアプリ作成、Power Automate はクラウド上での自動化フロー作成、Power Automate for desktop はデスクトップ上でのフロー作成になります。Power Automate の内に Power Automate for desktop が含まれるイメージです。
“(Q)10時間で作成、すごい。藤野さまが作成されたのでしょうか?エンジニアさんでしょうか?と、質問しても答えられないか…笑”
今回は私で全部作成しました!
“(Q)PADコネクタについて質問です。サードパーティ製品を制限されていたりしますか?”
DLPポリシーのことを言っているのかと推測しての回答ですが、使っているサービス以外は非ビジネスコネクタに設定しています。
“(Q)Wait(秒数)より「Webページのコンテンツ要素を待つ」を使う方が確実な気がします”
ありがとうございます!教えていただいた方法を試してみます!
参加者から大渓さんへのご質問
“(Q)Askeyさん、事務職から!コレはすごいですね!使い手になるまでのいちばん悩みって何でしたか?!1年で?!”
孤独です。なかなか受け入れてもらえられなかったので。今日のようなコミュニティに参加してモチベーションを維持しました。
“(Q)お1人で開発されたのですか?ロボ研さま?(ASAHI様?)の開発体制や支援体制が知りたいです。”
社内の人間に対してコードレビューしてくれるエンジニアがいて、分からないところは聞けるようになっています。お客様へは、サポートプランによってはエンジニアとの毎月の面談ができます。分からないところは、エンジニアが一緒にその場で作ってくれたり、解決したい内容によっては別のツールやサービスを紹介してくれたりすることもあります。
“(Q)苦労した点ありがとうございます。一番工夫した点もぜひ。”
今回のフローでいうと、デバックテストにて1週間原因が分からず、Excelに書き出して現状・問題を整理するということをやりました。
“(Q)190ステップあると、メンテをする場合とても大変そうですが、他の方もメンテができるような形で仕様書など作成されていますか?”
フロー中にコメントをいれ、処理内容がわかるようにしています。またインプット、アウトプットファイル、条件分岐などをまとめた簡単な仕様書を制作しています。
参加者から川端さんへのご質問
“(Q)Win11でPower Automate for desktopが入っている状態ですが、更新プログラムを見ると最新となっています。Power Automateにする場合は別途インストールが必要でしょうか?”
Power Automate for desktopの設定内の「更新プログラムの確認」で「最新バージョン」と表示されていれば最新版状態になっております(過去バージョンではタイムラグが発生していますが解消しており、バージョン番号が古いままになってしまっている場合には再インストールをお試しください)。
“(Q)2点質問です。 ①Windows10版PADとWindows11版PADとの互換性はありますでしょうか。(Windows10で開発したフローをWindows11で動かした場合正常に動くのか。) ②PADは毎月1回バージョンアップしていますが、バージョンアップすることで、前バージョンで開発したフローが動かなくなる、エラーが発生するなどはあるのでしょうか。”
①基本的に、互換性はあります。
②後方互換性(古いバージョンから新しいバージョン)はあります。前方互換性(新しいバージョンから古いバージョン)については保証できません。
ロボ研T2様より補足:2.13(9月アップデート)と2.14(10月アップデート)では前方互換性がなくなっていますのでご注意ください。(2.14→2.13にバージョンダウンするとエラーになる)
“(Q)AI ビルダー、実は、とても、気になっています。導入で気を付ける点を聞きたい。”
クラウドフロー内でうまく呼び出せるように前後のアクションの構成を工夫するなど、ご利用シナリオに拠って様々な活用が可能と思います。
“(Q)画像のマッチングを安定させるコツを教えてください。”
出来る限り画像マッチングは使わずにRPAとして組むのがよいです。どうしても使わなければいけない場合は、Webブラウザの文字サイズを100%に統一したり、レンダリングを標準のものを使ったりイレギュラーがないようにしておくことが大切です。一般的には、OpenCVといった画像認識ライブラリでは、走査対象の画像のピクセルサイズが小さければ小さいほどターゲット画像のマッチング率は安定的になる傾向にあります。
ロボ研T2様より補足:画像アルゴリズムは「基本」と「詳細」があります。200x200以下は基本が推奨されていますが、認識方法が異なりますので、ベストな使い方は使い方によって異なります。
イベントレポートは以上になります◎次回のイベントもお楽しみに!