【イベントレポート】Slack社の担当に聞く、Slack最大活用〈テレワーク応援第3弾〉

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こんにちは!TECH Street編集部です!

今回は2020年12月17日(木)に開催した、Slack社の担当に聞く、Slack最大活用〈テレワーク応援第3弾〉のイベントレポートお届けいたします!

今回のテレワーク応援企画第3弾では【Slack】にフォーカス。
テレワーク・リモートワークが進む今だからこそ聞きたい、Slackの最新情報や様々な活用方法をセミナーとユーザー企業によるトークで楽しく学びました◎

今回お話を頂いたのはこのお二方。

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伊藤 哲志氏/Slack Japan 株式会社(左)
上原 将之氏/株式会社トラックレコード(右)

まずは伊藤さんから、半年以上も出社なしで100%リモート勤務をする中で再確認をした「リモートワーク環境下におけるSlackの活用術」を中心に、Slack社内のSlack事情や最新機能をお話いただいたパートを紹介していきます◎

 

『コロナ禍にあらためて考える、Slack活用術』(伊藤 哲志氏/Slack Japan 株式会社)

リモートワークが導入され、各自が様々な場所で働くことになったことで、互いの様子を把握することが困難になってしまいましたよね...。

そんな中Slackを使えば、オフィスの自分の席に出社する、のではなく“Slackという一つの大きな部屋に出社する”ような働き方となり、「全社員が同じ部屋で仕事をしている感覚」で社員同士のコミュニケーションもとりやすくなると話す伊藤さん。

Slackを上手く使うことで、「仕事へのエンゲージメント」を上げる仕組みづくりができると話す伊藤さんですが、具体的にはどのようなポイントがあるのでしょうか?Slack社の事例なども含めてお話しいただきました:)

Slackはチャンネルベースの企業向けメッセージプラットフォーム

Slackには下記のような特徴があります。

・社内外の方とコラボレーション/コミュニケーションできる
・APPのインテグレーションができる
・コミュニケーションが蓄積されるため、後からチームに入って来る人が蓄積されたデータにアクセスしやすい。やり取り自体が資産になる

Slackを活用した新しい働き方3つの軸

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・時間や場所の制限を取っ払った新しいバーチャルな職場を上手く使うことで繋がりやエンゲージメントを確保する

・リモートワークをするにあたって導入するSaaSアプリケーションが乱立している状況をSlackを上手く使って解決する

・社内だけでなく社外の人と仕事をするうえで、統一のプラットフォームを使い、同じ目標で仕事をすることで成果につながる仕組みを構築する

ここからは、Slackを活用するうえでキーポイントをご紹介いただきました!

チャンネル

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メールコミュニケーションだと、例えば途中で宛先に追加された人が過去に送られた添付ファイルがみれず、再送する必要があるといったような事象が発生します。

私も経験があるのですが、長くなりすぎたメールの中から該当の添付ファイルを探して、再送を依頼して…って結構な手間ですよね。

・チャンネル_透明性

一方Slackは「チャンネル」という考え方で、TOPICごとにメッセージやファイルが蓄積されていくので情報共有が非常にしやすいという特徴があります◎(※機密性の高いTOPICのチャンネルには鍵をかけてプライベートチャンネルで情報を管理するなどルールは必要)

・チャンネル_心理的安全性

メールはクローズドなコミュニケーションなので送ること自体に心理的な障壁があります。皆さんも、メールを送る前に何度も読み返して間違いがないか確認したりした経験があるのではないでしょうか?一方で、Slackにおけるチャンネルはオープンなコミュニケーションができるため、心理的安全性が確保されています。

また、チャンネルでの情報共有は、似たようなメールアドレスの人にメールを誤送してしまう、意図しないところ(人)に情報を送ってしまうといったリスクを回避することができ、セキュリティ上の安全性も担保できます。

Slack社内も殆どのチャンネルがパブリックチャンネルだそう。

情報がオープンだと、必要な情報をスピーディに探すことができます。それだけでなく、例えば会議の前にチャンネル上でディスカッションをすることで前提条件をそろえ、会議は決定の場として運営することができるなど、業務の効率とスピードがぐんぐん上がっていくのだとか◎

・Slack社内の心理的安全性を確保するしかけ

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・CTOから社員を気にかけたメッセージが届く
・Slack社内ではボットが社員同士を自動でマッチングして、コミュニケーションを推進するような仕組み などなど 

「Slack上では何を言ってもいい」というようなオープンで安心な雰囲気を確保することでより活発に、オープンにコミュニケーションが進んでいくのだそうです。

・Slack社内のSlack事情

ここでSlack社内の小ネタも教えていただきました!!
(急な無茶振りにも応えてくださり、ありがとうございます^^)

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なんとSlack Japan社員の4人に1人は完全フルリモートで一度も出社したことがないんだとか…!
それでも、高いエンゲージメントを保ちながら活発に効率的に業務を進めていけるのは、この透明性や心理的安全性が担保される仕組みがあるからなのですね。

Slack社内では各社員の顔写真emojiがほぼ全員分あるそうです(社長のemojiも!)
社内のやりとりは100%Slack上で行われているそうですが、emojなどの独自な文化が発達していくのも面白いですね♪ これも、活発にオープンなコミュニケーションが進むひとつの仕掛けづくりなんですね。

アプリの連携

リモートワークを導入している企業の多くがアプリ同士の連携に課題を抱えており、ツール切り替えに1日30分以上無駄にしていると回答したナレッジワーカーの割合は実に64%。(出典「The State of Work」および Global WebIndex 2019年)

そんな課題に対してSlackには、全てのツールを一か所に統合し連携できる仕組みがあるのだとか◎

例えば、MicrosoftのOffice 365。実は、Slackを使っている大企業の約7割がOffice 365ユーザー。各アプリとSlackの得意な部分を組み合わせ、連携させることでより効率的に生産性を上げて業務を推進することができます。現在約2300のアプリと連携することできるそうです!

Slack コネクト

こちらは昨年発表された機能。Slack上の仕事のやり方を社外にも広げてしまおう!というのがSlack コネクトだそうです。アクセスできる人・組織を簡単に管理でき、ワークフローを含めて、このコネクトで繋がったチャンネルで実行することができます。

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ポイントとしては、外部組織の人との共同作業をよりシンプルに実現することができること。

・最大20の組織とチャンネルを共有することができ、企業の垣根を超えて作業が可能
・社内外問わず、リアルタイムで誰にでもダイレクトメッセージを送信できる

気になるセキュリティについても、

・管理者は接続の管理と承認、メンバー種別の指定が可能
・保存はオーガナイゼーションのデータポリシーに準拠
・EKM(暗号化)も対応。データに対するコントロールと可視化を確保

と、しっかり対応済!安心して使うことができます。

もちろんアプリケーションの連携やワークフロービルダーも使うことができるので、Slackで仕事をしているところに他社を巻き込んでビジネスを進める…ということが可能に!

・Slack コネクト_ゲストアカウントとの違いは?

ではゲストアカウントとは何が違うのかというと、個人で外部の人と仕事するのか、チーム・組織として外部の人と仕事するのか、という点です。

個人のゲストアカウントの場合は、外部組織と共同作業をする際、普段使っているのとは全く違うワークスペースにサインインしてはいらなくてはなりません。一方で、Slack コネクトで繋がったチャンネルに入ると、自分が普段仕事をしているワークスペースから他社とつながっているチャンネルに入ることが出来ます。

(これはめちゃくちゃ便利…!ワークスペースを切り替える必要がないのですね!)

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また、今後はチャンネルを繋ぐ前に複数の組織間で安全なDMのやり取りができる機能が追加されるとのこと。プライベートの招待リンクを一緒に仕事をするパートナーや顧客に知らせることでお互い自社のSlack環境からDMが送れるようになるんだとか。ますます便利になっていくSlackに期待ですね…!

また、Slack コネクトは有償プランでしか使えない機能ではありますが、有償ユーザー側からの招待があれば、無償アカウントでも90日間のトライアルができるプランがあるそうです!気になる方は是非チェックしてみてください。

Slackにはリモートワークでも社員のエンゲージメントを高め風通しの良い組織をつくる仕掛けづくりが沢山ですね◎参加者の皆様からも沢山のご質問をいただきましたが、今後追加されるSlackの新機能も楽しみです!

登壇スライド

 

『コロナ時代を⽣き抜く(?)ひとつ上のSlack "コラ"ボレーション』(上原 将之氏/株式会社トラックレコード)


上原さんからは、コロナ禍におけるリモートワークでのコミュニケーションなどのチーム課題に対して、SlackアプリのColla(コラ)を利用して解消するためのノウハウや、上原さん個人だけでなくトラックレコード社のSlack活用Tipsなどをお話ししていただきました。

株式会社トラックレコードは、

・エンジニアキャリア支援サービス「kiitok(キイトク)」
・チームのエンゲージメントを向上させるSlackアプリの開発「Colla(コラ)」「ホメルくん」「ノビルくん」

などの開発・運営を行っています。

本日は、この中でチームコミュニケーションを活発化させるアプリ「Colla」についてだけでなく、今すぐ使えるSlackノウハウをご紹介いただきます!(ワクワク!)

Colla(コラ)とは?

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Botが社員インタビューをしてメンバー紹介をしてくれる無料Slackアプリ。コロナ禍におけるリモートワークで、コミュニケーションがどんどん減っていく中で企業が抱える課題を解決してくれるそう。

みなさんも下記のような課題をかかえているのではないでしょうか?

・コロナ禍でリモート前提の働き方にシフト
・チャットベースだとコミュニケーションが偏りがち(雑談がしにくい…)
・新メンバーのオンボーディングもなかなか対面で顔を合わせることが出来ない

そんななかでColla(コラ)はこのようにコミュニケーションをアシストしてくれます。

・コラさんが勝手にメンバーに質問、毎日回答を発表。
例:出身地はどこですか? お国自慢があればぜひ。
・新メンバーがSlackにJoinしたタイミングで質問、回答するとみんなに紹介してくれる。

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Collaの機能によって、雑談のきっかけができたり、あまり関わりのないメンバーのことを知ることができます。また新メンバーのリモートでのオンボーディングがよりスムーズに!

Collaが生まれた背景

そんなCollaですが、誕生ストーリーに驚き!
コロナ禍で「ピンチはチャンス!新しいチャレンジを世に出したい」ということでGWの1週間ほどで企画・開発→リリースをしたのだとかw
トラックレコード社の行動力と、チャレンジ精神素敵ですね〜〜!

Collaの機能紹介

WEB上でのメンバープロフィール機能
→これまで回答してきた内容をWEBで一括でみることができる!

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こちらはこんな時に役立ちます!
・簡易的な社員名簿として活用できる
・新しく入社したメンバーが社内のことを早く知りたいとき
・社内の気になるあの人について、ちょっと知りたいとき
・仲間の隠れた才能を発見したいとき
・初めてMTGする人の人となりを知りたいとき

社員名簿って、入社のタイミングなどで一度書いてからずっと更新されないということ多いですよね…。Collaを使うと、自動で質問、回答をアップデートしてくれるので比較的鮮度の高い情報がアップデートされていくところが便利!

今後は盛り上がっているスレッドを教えてくれる「盛り上がりスレッド探知機能」や、メンバーのGoodアクションに対して反応できる「Candy機能」(詳細はまだ秘密)などの機能を追加開発中とのこと◎

いますぐつかえるSlackノウハウ

ここからは、上原さん個人・トラックレコード社としての取り組み・実際にメンバーに聞いたSlackノウハウを伝授いただきました!

リマインド機能

アクションが必要だが、すぐに対応できないものはすべてリマインドに設定してしまう!SPでSlackを確認してあとでPCから返信しようと思って忘れる…なんてことを防いでくれるので、すごく便利!

ただ、これだけだとリマインドしたものを既読にしてしまったまま忘れてしまうこともあるので、Slackbotチャンネルにリマインドを仕込み定期的に整理する癖をつけるのがおススメとのこと!

例)Slackbotチャンネルで次を実行
/remind here “タスク定期確認” at 9:00 every weekday

times-all bot

いわゆる#timesチャンネルのメッセージを一箇所にまとめて通知してくれるbot。

もともとあったものの新規メンバーが存在に気づかなかったり、inviteする基準に迷ったりして、そこまで活用されていなかったtimesチャンネル。副業メンバーが増えてくる中でアクティビティを上げるために何かできないかと考え出来たのが「times-all bot」です。

導入した結果下記のような結果が。

・業務報告的なものから雑談的なものまでメッセージ量が増えた
・誰がいつなにをしているかわかりやすくなったので透明性が上がった
・メンバーの個人的な趣味などの発見が増えた(Collaとのいい補完関係に!)

この工夫も、社員同士のコミュニケーションを活発にすることに役立ちますね!

Notion unfurl bot

Slackに貼り付けたプライベートなNotionのリンクの中身を展開するbot。

もともとWikiツールとしてNotionを利用していたトラックレコード社ですが、ドキュメントをまとめてリンクで共有しても中身がぱっとわからないと後回しにしてしまい、読まない…なんてことも多く、結果として情報共有漏れが発生してしまっていたそう。

Notion unfurl botを導入した結果
・いちいちURLを開かなくても概要が把握できるのでシンプルに楽
・リンクの視認性も上がるのであとから見返したときに見つけやすい

といったメリットが!

備考:Slack app unfurlingについて
・Slackのメッセージにリンクが含まれている場合、link_sharedイベントが発生
・link_sharedイベントに対してchat.unfurl APIを利用することでリンクの展開に独自の機能を追加できる
→公式でSlackアプリがないようなツールなどでbot作成するのに便利

マルチバイト絵文字でワンランク上の体験

検索性などからアルファベットオンリーで絵文字を登録しているWSも多いかと思いますが、通知などでアルファベットが表示されると視認性が微妙だったりますよね‥とはいえ、日本語で登録すると検索がめんどくさかったり。

そんなときは、

・絵文字をマルチバイト文字で登録し
・エイリアスでアルファベットバージョンを登録することで

視認性と検索性両方を担保した快適な絵文字ライフが…!これは意外と使えるTipsでは!

テンポラリーチャンネル

対象者に何かの作業を促したいとき(年末調整など…)対象者を一時的なチャンネルに集めて、終わったらleaveするように案内。作業が終わってない人には @channel でリマインドが出来るので管理や運用がシンプルに!

こちらもシンプルなTipsですが便利ですぐに活用できそうです!

reacji-channelerでインシデント管理の一元化

Reacji-Channneler:Slack公式のSlackアプリで、絵文字とチャンネルのセットを設定しておくと、設定した絵文字がついた場合に設定したチャンネルに転送してくれるもの。

例えば、インシデントの報告が様々なチャンネルから上がってくるような場合、当該スレッドを見つけた人が専用のemojiをつけるとそのスレッドのリンクが専用チャンネルに流れる、という仕組み作りが出来るので、インシデント管理が一元化できます!

アイディアが生まれてから開発までのスピード感、非常にワクワクするお話でしたね…!

やはりリリースのタイミングは重要。何かアイディアがあるときに素早く開発に踏み切れるように、日ごろからSlackをつかって風通しがよく自由闊達なコミュニケーションが生まれる組織作りを目指していきたいです♪

登壇スライド


まとめ


今回は、Slack初心者がこれから使い込むためのTipsから、Slackヘビーユーザーがbotを使ってさらに業務効率化をするTipsまで幅広くご紹介いただきました!

筆者はSlack歴5年ですが、まだまだ知らない機能があったり、他社の使い方の使い方を知ることができ、大変参考になりました。皆さまも日々の業務が少しでも効率化してメンバーとのコミュニケーションが盛り上がる一助となれば幸いです♪

参加者満足度 

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参加者コメント

・Slackについてある程度知ってるつもりでしたが、知らないことが多くて凄く参考になりました。
・すべてよかった!貴重なお話でした!
・質問にもしっかり答えてくれてよかったです。
・期待していた内容でした。
・Slackはまだ全然使いこなせていないので、参考になる話ばかりでした。
・Slackの知らなかった機能を知れました。
・かっちりしすぎずに話を聞ける点が良かったです。

ビデオオンにしていただいた皆さんとの集合写真

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次のページでは当日参加者から上がった質問を紹介いたします!

>>当日のQ&A



参加者から伊藤さんへの質問

(Q)Slackのライバルは?
→一言でいうと、「古い働き方に固執している勢力」。どこかの製品がとかではなく、新しい働き方を頭ごなしに否定するような抵抗勢力をなんとかしないと、日本のニューノーマル、新しい働き方を見ることが出来ないと思っているので、そういう人たちにどうやってメッセージを伝えていくかを普段意識しています。

(Q)カオスになったチャンネル、Slack内の検索について、良い検索技があれば教えてほしいです。
→誰が話していたかという記憶はあるとおもうので「from: ~~」を使うというのと、検索する際のキーワードはよく使われる言葉じゃないもので検索するようにするのがおススメです。よく使われている言葉だと検索結果が沢山出てきてしまうのでキーワードのピックアップの仕方と組み合わせをできるだけレアにするように意識して検索するとヒット率が高くなると思います。

(Q)伊藤さんの「ここが驚いた!Slack!」が聞きたいです。
→フルリモートで、一度も会社に行ったこともないし自分のデスクを見たこともないのですが、デスクに「WELCOME TETSUSHI!」っていうのがおいてあったことです。笑

(Q)Slack以外によく使うコミュニケーションツールって何ですか?
→Facebook Messengerはよく使います!Slackを使っていない会社だったり、仕事の相談一歩手前の話とかはMessengerとかつかってます。

(Q)まちがってチャネルって言ってました…
→間違ってないですよ!英語の発音ではCHANNEL(チャネル)なので!

 (Q)Slack社内って何CHANNELくらいあるんですか?
→膨大にあります。チャンネルを作ることに関して何の制限もないので、話していてアイディアが浮かんだりするとすぐに作ります。

 (Q)Slackのここが嫌だ。直したい。っていうのありますか?
→未読表示がよくわからないときってあると思うのですが、あれは個人的には直してほしいなって思います。

(Q)アプリで複数のワークスペースに同時にログインした状態にできませんか?
→タブでわけるか、Macの場合はブラウザを複数あけてスワイプで行き来してっていうような形で対応しています。アプリにもブラウザにもいいところがあるのですが、アプリってタブみたいな形で行き来しにくいので、そういう時はブラウザを使ったりしていますね。

(Q)Slackの社員だからこそ?社員から見たもっとこんな機能があったらいいのにというアイディアってありますか?
→社内でβ版で始めているのが、インスタストーリーズのような機能です。チャンネル上に動画でストーリーズを投稿するような機能が今度リリース予定です。

(Q)日本ならではの使い方、傾向があれば聞いてみたいです。
→日本のお客様で多いのが、「プライベートチャンネル作りすぎる問題」ですかね。Slack Japanのカスタマーサクセスのチームではできるだけパブリックチャンネルのコミュニケーションを促進していますが、プライベートチャンネルが乱立していってしまうのは日本ならではかと思います。

 (Q)世界がリモートワークになったことで生産性が上がったという声が多いにもかかわらず、日本では逆に生産性が下がったという声が多いのはなぜだと思いますか。
→一つはオフィスにいることを前提に業務フローが組まれていること。例えば印鑑や紙など。ITという面でもVPNの設定含め、基本的には会社内にいることを前提にフローが組まれていることです。もう一つは、仕事の定義をする際、外資系はあなたの仕事はこれをすることで、これがKPIですと明確に規定(ジョブ型)されていますが、日系企業だと、KPIを達成するまでのプロセスも評価基準となっている文化もあるので、対応しきれてないところもあるのではないかと思います。

(Q)あ、そういえばSlackさんの開発体制(人数)とかも気になるなー。日本には開発者はいないですか?
→日本には開発者はいないです。ただ、日本人で本社に勤めている人もいます。開発とは別ですが、Slackのリリースノートはウィットにとんだ表現を使っているのですが、リリースノートの日本語表現をするために命を懸けてるメンバーもいますね。笑


参加者から上原さんへの質問

(Q)上原さんの「ここが驚いた!Slack!」が聞きたいです。
→めちゃくちゃいろいろなもののインテグレーションが楽なところです。またプロダクトを作る側からするとユーザーがSlackアプリをどんどんインストールしてくれるのも凄いプラットフォームだなと感じます!

(Q)Slack社に一言物申す!(直してほしい)をどうぞ!
→アプリ申請時のフローが結構ややこしいところがあるのでシンプルにしていただけると楽だなと感じます…!

(Q)Collaさんは3年後どんな成長(バージョンアップ)をしていますか?
→Collaさんというキャラクターとコミュニケーションの活発化はいろんな機能の入り口として使いやすいと考えています。コミュニケーションを活性化させるだけでなく、チームのパフォーマンスを最大化するための機能を提供できればと思っています。

(Q)リリース直後で日経ってすごいですね!広報活動ゼロでそれが実現できたのですか?
→何かを出すタイミングって大事だなと思います。コロナ禍、緊急事態宣言が終わるか終わらないかというタイミングで出したのが大きいと思います。

(Q)盛り上がり探知!これはなぜ生まれた機能なんですか?経験談から?
→これは経験談ですね。知らないうちに盛り上がってて悔しい…っていう気持ちがあったので作りました!

(Q)開発のスピード感がすごいですね!アイデアってみんなで出し合っているんですか?
→アイデア自体は結構前からあったんですが、わざわざ作るにしては確信が持てずにいました。ただコロナ禍の状況があったときに、「今しかなくない?」というようになり、開発に踏み切りました。


Q&Aは以上となります!

最後に、今回ご登壇頂いた伊藤さん、上原さんさん、参加者の皆さま、ありがとうございました!以上で今回のイベントレポートは以上となります♪次回以降のイベントもお楽しみに。