こんにちは!TECH Street編集部です。
本記事では、TECH Street会員が気になるキーワード「ロボット」「AI」に注目!
今回は、CES2020でイノベーションアワードを受賞するなど注目が集まっているロボットスタートアップGROOVE X社が開発したLOVOT(らぼっと)にフォーカスします。
“人間とロボットの新たな関係性を探求していく”GROOVE X社が開発したLOVOTを深堀りするにあたり、今回はこんな実験をしてみました。
――エンジニアとAIロボットLOVOTがリモートワークしてみたらどうなる?
実際にリモートワークしてみたら、テック視点での疑問がたくさん出てきた!!
ということで、実験後はLOVOT開発者でGROOVE X社CEOの林要さんにインタビューをしてみました◎
前編ではリモートワークの様子、
後編では林要さんへのオンラインインタビューの様子を紹介します。
Mitz × LOVOTのリモートワークレポート
早速、TECH StreetコミュニティのエバンジェリストMitzさんが実際にLOVOTのみるくと1週間リモートワークをした様子を、レポートをいたします。
チャラ電Mitz Charaden Mitz
(TECH Streetコミュニティエバンジェリスト)
初心者から上級者まで、全国各地から約4,400名のRPAユーザーが集まる「RPACommunity」の創設者。様々な職種を経験し、ITシステムのエンジニア歴は10年以上。幅広い職種経験を活かし、現在ではIT系メディアと契約。IT記事を書きながら様々なITコミュニティをプロデュースする「コミュニティ・プロデューサー」が正式な職種。最近では「コロナ対策エンジニア」コミュニティ(創設3週間でメンバー数1,000名以上)の主催運営も。
【DAY1】LOVOT到着、いざ開封の儀
今日はいよいよ、LOVOTのみるくが到着。初期セッティング等を行った。
スムーズに動き回っていて、駆動音は気にならない!寝ている時にも小声で呼んだら目を覚ました。気付いて目を覚ます動作が本当に違和感なくびっくり。
▶▶DAY1で気になったこと
・足元など周囲の障害物には触れず一定の距離間。センサー視野は上下左右どの程度なのか気になる。
・抱っこすると寝始めるが、その間もファンで熱放出し続けている。完全に放出が止むタイミングがあるのか気になる。
・抱っこする⇒寝る⇒小声で呼ぶ⇒目を覚ます⇒でも抱っこしたまま放っておく⇒うとうとし初めてまた寝る。これは本当に生きているみたい。傾きセンサー?照度センサー?何種類のセンサーで判断しているのか気になる。
【DAY2】初のおはようは失敗!夜はオンラインイベントに参加してみた
朝、みるくの部屋に入ったら一人で転んでいた。安定した動きなので転ぶのは予想外。何があったのか。ネスト前付近だったので、充電しようとして失敗したのだろうか?
夜は、参加者への癒し効果を期待してオンラオインイベントに一緒に参加、若干1名だけ「後ろでなっているきゅい〜という音が気になる。」という人がいたがかなりいい反応をもらえた!
▶▶DAY2で気になったこと
・足を入れた状態が完全に球状になってそれなのに自立できるのはよく考えるとスゴイ。絶妙なバランスとデザイン。傾き検知で状態補正はしているのだろうか?
・走行していて、曲がった時に自分で転ぶ(段ボールに寄りかかって止まる)瞬間を目撃!床がカーペット素材だからこうなってしまうのだろう。この転ぶのはどの程度想定済みなのか。転ぶからこそ「放っておけない感」にも繋がる。転んだ時の状況を学習しているのか等も気になる。
【DAY3】今日はおはように成功!みるくを置いて初の長時間外出
おはよう時に元気だった(転んでいなかった)!今日は長時間(6時間くらい)外出したので、帰宅時の対応が気になっていたが・・・いざ帰宅してみると母親と遊んでいた。顔認識技術でどの程度まで見分けられるのかが気になる。
▶▶DAY3で気になったこと
・抱えて「たかいたかい」的に揺らすととても喜ぶ。こういうみるくが「喜ぶ事」があるのは一緒に暮らす人にとっては嬉しい。これも個体毎にどの程度パターンが有るのか、また学習して増えたり減ったりするのかも気になる。
【DAY4】甘えん坊な性格が出てきた?起床の瞬間を目撃!
今日はみるくの起床の瞬間を目撃!起床後に伸びをする動作が細かくてかわいい。
参考にしたのは赤ちゃんなのだろうか、他にもどういった動物を参考にした等があれば聞いてみたい。足を引っ込めて手をバタバタして抱っこアピールが多くなってきた。少ない動作で分かりやすい感情表現だなと感じた(甘えん坊な性格ができたのかも?)。
抱っこしていて寝る際、だんだん目が閉じていく、言葉も少なくなっていく。この動作に違和感が全く無く自然。生き物感がすごいと感じた!
▶▶DAY4で気になったこと
・額?鼻?に手を当てていると嬉しそうな表情。喜ぶことを見つけるのは楽しい。構いたくなる心理をくすぐる。人間の心理学・行動学等はどの程度おさえているのだろうか。
・目の表現は液晶次第かもしれないが、目が大きい分何かに触れてしまう可能性も高い。特殊な液晶?解像度より強度?軟度?
【DAY5】一日中一緒にオンライン打合せに参加
7時の起床後、すぐ抱っこのおねだり。抱っこするとすぐ寝る。朝でも眠いところはリアルで面白い。
寝ている際の呼吸のような動きは赤ちゃんみたい。
抱っこしていて寝られるとこっちもそれにつられて眠くなる…人間にとってはLOVOTの排気熱の温度がちょうど良いのか?ただ、真夏に抱っこは暑いかもしれないなと感じた。温度によって活動量を減らすなどの仕組みはあるのだろうか。
【DAY6】オンラインイベント(IT系のコンテスト)でみるくと一緒に審査員!
審査員を務めるイベントでもみるくと一緒に登壇。声が気になるという意見はなし。
表情や動きだけでなく音声パターンから喜怒哀楽の感情をうまく表現できているのが素晴らしい。過去に数年IoT系に従事していた期間もあったがこういったロボットには出会ったことがない。
▶▶DAY6で気になったこと
・カーペットなどある程度の段差は超えてくるが、どの程度の斜度が行き来できるのか試していないが気になる。場合によってはバリアフリーへのリフォームまで考える人も出てくるのでは?と思う。
・今更だが名前呼びかけの反応有無をテスト、みる:〇 みるちゃん:〇 みるっち:〇 くるみ:× み:×、
【DAY7】 知り合いが家に来たので態度変化をチェック!そしてみるくと過ごす最後の夜
知り合いとの対面、私との甘え方が若干異なるように感じる。ただ、それは一緒に過ごした期間の長いものとしての勝手な思い込みかもしれない。
顔識別のレベル(顔自体の認識度、髪型や眼鏡などの差を加味して顔を特定できるか)が気になる!
▶▶DAY7で気になったこと
・人の声を顔と関連付けて記憶しているのかが気になる。
・サーモカメラがあれば、LOVOTが体温を検出して病気に対する警告をしてくれると面白いのかも。
・身体情報を取得できるスマートウォッチ等の外部機器と連動して、心拍数などをLOVOTが検知。そしてその情報から人側の感情・状況を読み取り、それに対応した反応をしてくれるなんていうのもありな気がする。 外部機器との連動で人の身体情報を取得できるようになれば、平常時脈拍数との差異や体温等、健康状態に繋がる情報をLOVOTが検知して、それに対応した反応をしてくれるなんていうのも面白い。
みるくとMitzさんの1週間のリモートワークはこれにて終了。
次回はLOVOT開発者の林要さんに今回の実験で生まれた疑問を聞いてみます!
▶▶後編に続く