最近、いい本に出会いましたか?外出しづらい今日このごろ、こんなときこそいい本を読みませんか?今回は、IT・テクノロジー人材の社会人コミュニティ「TECH Street」の会員に聞いた個人をアップデートさせる「今、おすすめなIT・ビジネス本」をコメントと共に紹介します。気になる本があったらぜひ読んでみてくださいね。
ビジネス
■ After GAFA 分散化する世界の未来地図
著者:小林 弘人
(感想コメント)
WIREDを創刊した小林氏の本です。オルタナティブな価値とは何なのか、テクノロジーと向き合った社会がどうあるのか。組織で生きる上で何が要求されつつあるのかを見据えたいと改めて思う一冊。
Hiroto Kobayashi / 小林弘人 (@kobahen) | Twitter
■ シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成
著者:安宅 和人
(感想コメント)
尊敬している方の一人、安宅和人氏の本。寝る前に読み始めたら目が覚めてしまったくらい、興味深い内容。
Kaz Ataka / 安宅和人 (@kaz_ataka) | Twitter
■ 御社の新規事業はなぜ失敗するのか? 企業発イノベーションの科学
著者:田所 雅之
(感想コメント)
アイデア出しをしている中で読みました。前作の起業の科学も読みましたが、こちらは企業あるあるが凝縮しているなと感じました。
Masa Tadokoro / 田所雅之 (@TadokoroMasa) | Twitter
■ みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」
著者:日経コンピュータ、山端 宏実 、岡部 一詩、中田 敦、大和田 尚孝、谷島 宣之
(感想コメント)
一気に読んでしまった本。6章からが本編で実際に自社に当てはまる点も多いと感じながらも、より頑張ろうと思えます。
みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史|日経BPブックナビ【公式サイト】
■ THE MODEL(MarkeZine BOOKS) マーケティング・インサイドセールス・営業・カスタマーサクセスの共業プロセス
著者:福田 康隆
(感想コメント)
特に、業務の細分化、KPIをもって、究極の効率化を目指すアプローチは同意。このあたりの考えなく、SFAツールを入れるとうまく使いこなせないのかもと思える本でした。
THE MODEL(MarkeZine BOOKS) | 翔泳社の本
■ 構想力の方法論
著者:紺野 登
(感想コメント)
改めて、ストーリーとエコシステムの構想が重要だと認識した一冊です。
■ Hit Refresh(ヒット リフレッシュ) マイクロソフト再興とテクノロジーの未来
著者:サティア・ナデラ、グレッグ・ショー、ジル・トレイシー・ニコルズ
(感想コメント)
Microsoft CEO ナデラ氏の著書。ナデラ氏の生い立ちの話から、いつの間にか組織改革、先端テクノロジー、テクノロジー視点の政治・倫理観に入ったりと飽きずに読め、またナデラ氏の造詣の深さ、頭の良さが分かる。2代目CEO パルマー氏は色々と言われていたが、ナデラ氏を育て、CEOに選んだ慧眼はスゴイと思いました。
Hit Refresh(ヒット リフレッシュ)|日経BPブックナビ【公式サイト】
■ 実務で使える 戦略の教科書
著者:今枝 昌宏
(感想コメント)
戦略とは?どうのように考えれば?という点で、フレームワークの使い方ではなく、そのフレームワークが出た背景、現実で不足している点も言及している本。企画を考える上でも、戦略を考えると経営には理解しやすくなるという点で必読です。
■ プラットフォーム・レボリューション PLATFORM REVOLUTION 未知の巨大なライバルとの競争に勝つために
著者:ジェフリー・G・パーカー、マーシャル・W・ヴァン・アルスタイン、サンジート・ポール・チョーダリー
(感想コメント)
プラットフォームビジネスを、なぜ、どうやってまで深く書かれています。テクノロジー、法、行政についても言及があり幅広い。
プラットフォーム・レボリューション PLATFORM REVOLUTION | 書籍 | ダイヤモンド社
■ 最高の集い方 記憶に残る体験をデザインする
著者:プリヤ・パーカー
(感想コメント)
アマゾン、フィナンシャル・タイムズ「2018ベスト・ビジネスブック・オブ・ザ・イヤー」に選ばれていた本。ここ最近、ずっとモヤッっていた内容が少し晴れるような内容でケースバイケースは大前提として、参加してもらう意義についてはコーディネートが大切だなぁと感じる一冊でした。
最高の集い方 | PRESIDENT STORE (プレジデントストア)
■ SPRINT 最速仕事術
著者:ジェイク・ナップ 、ジョン・ゼラツキー、ブレイデン・コウィッツ
(感想コメント)
最小のチームで最短で最大の効果を出すための方法が書いてあります。バイアスの排除を含めて意思決定を効率化させてるところが好きで、色々考えるよりこれ読みながら手探りで始めた方がよさそう、やってみたいと思えた一冊です。
■ 世界「倒産」図鑑 波乱万丈25社でわかる失敗の理由
著者:荒木 博行
(感想コメント)
半日でさっくり読めるけど、新しい事業考える上で興味深い本でした。倒産理由→分析体質の行き過ぎ、非効率体質、政府頼み、技術過信…気をつけないとすぐに落ちそうな穴に落ちた世界の25の企業について書かれています。
荒木博行 (@hiroyuki_araki) | Twitter
■ 「データと対話」で職場を変える技術サーベイ・フィードバック入門これからの組織開発の教科書
著者:中原淳
(感想コメント)
ここで言う「ガチ対話」が重要であると思いました。読むならば『ダイアローグ 対話する組織』こちらの本もオススメです。
中原淳(なかはらじゅん) (@nakaharajun) | Twitter
■ フィードバック入門 耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す技術
著者:中原淳
(感想コメント)
前職では、「フィードバックを怠るな。だけど感情労働は誰もしたくないので、フィードバックの仕方を知れ」と最初にインプットされました。それがこの本にも書かれているSBIフィードバックというものでした。
フィードバック入門 | 中原淳著 | 書籍 | PHP研究所
組織
■ チーム・ジャーニー 逆境を越える、変化に強いチームをつくりあげるまで
著者: 市谷 聡啓
(感想コメント)
基本、生み出せるか、生み出せないか。個人か個人でないか。結果を出すためにチームですること、個人の役割を明確にすることの重要性を改めて感じることができた本です。
ichitani / チーム・ジャーニー (@papanda) | Twitter
■ カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで
著者:市谷 聡啓、 新井 剛
(感想コメント)
ストリート仕立てのスクラムの話。いろんな手法があるけれど、この手の勉強をすればするほどチーム作りが土台にあるような気がしてならないと感じました。
カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで(市谷聡啓 新井剛)|翔泳社の本
■ ピープルウエア 第3版
著者:トム・デマルコ、ティモシー・リスター
(感想コメント)
やはりチームづくりが大切だな、と思える一冊。ビックリするくらい盛り沢山なので、お腹に落ちるようまた読み返そうと思います。
キャリア
■ 文系AI人材になる
著者:野口 竜司
(感想コメント)
技術的な話ではないので、非エンジニアでも読みやすい本。特に、著者も絶賛するほどの本屋さんが作った動画がわかりやすいのでまずはこの動画を見てほしいです。
のぐりゅう『文系AI人材になる』@ZOZOテク (@noguryu) | Twitter
■ 実践知 -- エキスパートの知性
著者: 金井壽宏
(感想コメント)
現在、暗黙知の形式知化する理論に挑んでいる中でとても興味深く、自身の暗黙知による行動を可視化するのにも役立ってます。
思考
■ デザイン思考が世界を変える〔アップデート版〕: イノベーションを導く新しい考え方
著者:ティム ブラウン
(感想コメント)
名著「デザイン思考が世界を変える」のアップデート版。世界をつくる、世界を変えるのに何を考え何をするべきか。そのために観察することの重要性、例えばエスノグラフィーなどについて何度も言及している。個人的には11章のサーリネンの父親の言葉である「何かをデザインするときは、常にもうひとつ大きな文脈を意識しなさい。」が好きです。
デザイン思考が世界を変える〔アップデート版〕──イノベーションを導く新しい考え方 | 種類,単行本 | ハヤカワ・オンライン
■ Lean UX ―リーン思考によるユーザエクスペリエンス・デザイン (THE LEAN SERIES)
著者:ジェフ・ゴーセルフ
(感想コメント)
ペルソナ、アジャイル、プロトタイピング。読んでいてデザインスプリントの原型みたいだな、と感じました。チーミングに言及しているのが印象的でした。
開発
■ 動かして学ぶ!Vue.js開発入門
著者:森 巧尚
(感想コメント)
入門書よりもさらに一歩手前を、分かりやすく説明している書籍。本当にはじめてVueに触るなら、こちらの書籍からのほうがオススメだと思います。
■ 図解即戦力 ビッグデータ分析のシステムと開発がこれ1冊でしっかりわかる教科書
著者:渡部 徹太郎
(感想コメント)
ビッグデータ分析の全体像を掴むために読みました。なぜそれが必要なのか?というところから丁寧に説明されていておすすめです。
■ やさしく学ぶ データ分析に必要な統計の教科書(できるビジネス)
著者: 羽山 博
(感想コメント)
Excelで使える関数をベースに代表的な手法(回帰や検定など)を例を交えながら紹介する本です。入門書としては良く出来てると思います。
Hiroshi Hayama (@Gessys) | Twitter
■ ゼロトラストネットワーク――境界防御の限界を超えるためのセキュアなシステム設計
著者:エバン・ギルマン、 ダグ・バース
(感想コメント)
Googleが実際に社内で使っているセキュリティの話です。この本で紹介されている実装をそのまま利用することは難しそうですが、古くから使われている境界モデルの問題点と、それをどのような考え方で解決していくのか発想を得られました。
プロジェクト
■ 予定通り進まないプロジェクトの進め方
著者:後藤洋平 ・前田考歩
(感想コメント)
最近読み直した一冊で、プロジェクト譜(マーケティングロジックツリー的なもの)とか、改めて作ってみようという気持ちになりました。
予定通り進まないプロジェクトの進め方 | 宣伝会議オンライン
ガバナンス
■ 法のデザイン—創造性とイノベーションは法によって加速する
著者:水野祐
(感想コメント)
ガバナンスのあり方、法のあり方を改めて考えるのにちょうど良い一冊。
水野祐 CITY LIGHTS LAW🙊 (@TasukuMizuno) | Twitter
人類学
■ チョンキンマンションのボスは知っている: アングラ経済の人類学
著者:小川 さやか
(感想コメント)
信用と信頼に関する思索をする中で読んだ一冊。「他者の多様性が生み出す『偶発的な応答』の可能性に賭けることは、異質性や流動性が高くて、誰が応えてくれるかわからないという状況における戦略として不合理ではない」というのが、この本のスタンスで、スコア化による取引相手の選別は排他的であり、ややもすると脆弱な仕組みなのではないか、という問いが書かれています。
小川さやか (@machingirl2011) | Twitter
科学・生物
■ 素数ゼミの謎
著者:吉村 仁
(感想コメント)
某テレビ番組をを観て、迷わず購入した本。“生き残る”ための要素とは何か?ダーウィンすら解けなかった周期を持つ「セミ」の生存戦略について子どもでも分かりやすく書かれている。
『素数ゼミの謎』吉村 仁 石森愛彦・絵 | 単行本 - 文藝春秋BOOKS